和装の結婚式を挙げたいと考える方にとって、白無垢や色打掛などいろいろな選択肢があり、どんな衣装を選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
人生の大切なイベントである結婚式、自分にとって最高の衣装を選びたいものです。
今回は、人気の花嫁衣装の1つである色打掛の特徴を解説します。
自分に似合う色打掛の選び方、おすすめの髪型や髪飾りなども紹介するので、衣装選びの参考にしてみてください。
目次
花嫁衣装である色打掛とは?白無垢との違いをチェック
色打掛は、白無垢と同じく和装の結婚式で着用する正礼装です。白で統一された白無垢と異なり、色打掛は色も柄も鮮やかな衣装なので自分に似合うものを選べる楽しみがあります。
そんな色打掛は、室町時代末期から江戸時代にかけて武家の女性が羽織る正装として着用されていました。しかし、色鮮やかな色打掛の美しさから、その後裕福な町人や豪農でも着られるようになったのです。
白無垢は挙式のみ着用できる正装ですが、色打掛は挙式と披露宴の両方で着ることができます。一般的には、挙式は白無垢、披露宴や会食は色打掛を選ぶ方が多いです。
自分に似合う色打掛とは?選ぶ4つのポイント
白無垢と異なり、色打掛にはさまざまな種類があります。種類が豊富なので、どのような色や柄を選べばいいか悩む方も多いはず。
自分に合う色打掛を選ぶポイントは、次のようなものがあります。
- 気になる色打掛を試着する
- 顔映りが良い色打掛に絞る
- 帯周辺の柄を確認する
- 客観的な意見を参考にする
それぞれのポイントを踏まえて、自分に似合う色打掛を選びましょう。
1.気になる色打掛を試着する
まずは気になる色打掛を集めて、順番に羽織ってみましょう。
第一印象は良くなくても、実際に羽織ると意外に自分に似合うこともあります。逆に「自分に似合うかも!」と思っても、試着すると肌馴染みが悪かったり似合わなかったりすることもあるのです。
固定概念にとらわれず楽しみながら色打掛を試着すれば、自分に似合うものが自然と見つかるはずです。
全体のバランスを確認できるように、全身が映る鏡の前で確認しましょう。
2.顔映りが良い色打掛に絞る
洋服で着慣れている色でも、和装では顔映りが悪くなる場合もあります。そのため、試着したときに自分の顔色が悪く見えないか確認することが大切です。
結婚式当日は写真撮影をするので、顔色が悪く見えると写真写りも悪くなってしまいます。写真は思い出として残るものなので、顔色の良い状態で撮っておきたいですよね。
自分で顔色が良いか分からないときは、周囲に聞いてみるのがいいでしょう。もし複数の色打掛で迷ったときは、顔色が明るく見えるカラーを選ぶのがおすすめです。
3.帯周辺の柄を確認する
色打掛は着物によって柄が異なり、実際に着用したときの印象も変わります。特に、色打掛の柄を選ぶときに注意したいのが、背中の部分です。
通常、色打掛は帯を締めた着物の上から羽織ります。色打掛の背中の部分はちょうど帯の位置にあたるので、立ち姿や歩いたときに背中の柄がよく目立つのです。
写真撮影で後姿を撮ることもあるので、色打掛を選ぶときはしっかり確認しましょう。
4.客観的な意見を参考にする
色打掛は、自分が見た印象と第三者が見た印象が異なるケースが多いものです。
特に店員さんは感想や意見を先入観なく伝えてくれるので、自分では分からなかったポイントに気づかされることもあります。
店員さんに直接感想や意見を聞くことに躊躇いがあるなら、色打掛を試着したときに全身の写真を撮ってもらい、客観的に自分の姿を確認するのもいいでしょう。
誰かの意見を聞きたいときは、両親や友人に付き添ってもらうのもおすすめです。
なお、色打掛をレンタルする際の費用相場については別記事「色打掛のレンタル費用相場は?レンタルが多い理由や選ぶときのコツ」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
色打掛で使われる刺繍と色の意味とは?
色打掛で使われる刺繍や色には、それぞれ意味が込められています。刺繍や色の意味をきちんと理解したうえで色打掛を選ぶことで、選択肢の幅を広げられるはずです。
色打掛でよく使用される定番の刺繍と色には、次のようなものがあります。
- 刺繍(鶴や亀・花車・鳳凰)
- 色(赤・ピンク・青・金)
それぞれの意味を確認していきましょう。
刺繍の意味
色打掛でよく使用される刺繍の意味を紹介します。
刺繍の種類 | 意味 |
鶴・亀 | 不老不死や長寿、夫婦円満の意味がある 特に鶴は決まった相手と一生涯共に生きる動物であることから、昔から結婚の象徴として使われてきた |
花車 | 幸せが運ばれてくるという意味がある 色鮮やかな牛車や御所車が描かれた色打掛を選ぶのがおすすめ |
鳳凰(ほうおう) | 中国の神話に由来する伝説の鳥 平和で幸せな世界が実現されたときに現れるといわれており、幸せの象徴とされる |
好みの見た目で選んでもいいですが、意味を知っていると、色打掛を着用する際に気持ちが引き締まるでしょう。
色の意味
色打掛の色と意味をいくつか紹介します。
色 | 意味 |
赤 | 生命や太陽を表しており、神聖な色とされている 白無垢から赤色の色打掛にお色直しすれば、生まれ変わりを表現できる |
ピンク | 幸福や愛情を象徴する色とされる 春の桜をイメージさせる色で、新しい人生のスタートにふさわしい |
青 | 青色の色打掛は、純潔を表す サムシングブルーといった言葉があるように、結婚式に青色を身にまとうと幸せになれるといわれている |
金 | 高貴や神聖といった意味が込められている きらびやかで重厚感があり、和装の結婚式に最適 |
色にもさまざまな意味が込められています。ぜひ色打掛を選ぶ際の参考にしてみてください。
なお、色打掛のおすすめカラーについては、関連記事「色打掛のおすすめ色5選!色に込められた意味と選び方を解説」でも紹介しているので併せてご覧ください。
色打掛におすすめの髪型・小物は5種類
色打掛を選んだら、次はどのような髪型にするか決めなければいけません。
色打掛におすすめの髪型には、次のようなものがあります。
- 上品で優雅な「文金高島田」
- 日本髪をアレンジした「新日本髪」
- 個性を演出できる「洋髪」
- 文金高島田の上に被る「角隠し」
- 白無垢に合わせることが多い「綿帽子」
それぞれ特徴が異なるので、違いをきちんと理解してどの髪型にするか決めることが大切です。
色打掛を着たときの全体のバランスを見ながら、自分に似合うヘアスタイルを選びましょう。
1.上品で優雅な「文金高島田」
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)は日本古来、伝わってきた日本髪スタイルのことです。
髷を頭の高い位置で結う方法で、上品で優雅な印象を与える髪型とされています。文金高島田の種類は、全かつら・半かつら・地毛結いの3パターンです。
全かつらは自分の髪を使わないので、ショートヘアでも日本髪にまとめられます。
かつらをかぶることに抵抗があるなら顔周りを自分の髪で仕上げる「半かつら」や、すべて自分の髪で結い上げる「地毛結い」がいいでしょう。
2.日本髪をアレンジした「新日本髪」
伝統的な日本髪を現代風にアレンジした髪型を「新日本髪」といいます。
本来、日本髪は特殊な道具を使用して結い上げますが、新日本髪はヘアセット技術があれば仕上げることが可能です。自分の髪ですべて結い上げられるため、かつらをかぶる必要はありません。
新日本髪は、現代風の日本髪に仕上げたい場合やかつらに抵抗を感じる方にオススメのヘアスタイルです。
3.個性を演出できる「洋髪」
アレンジ次第で印象が変わる洋髪は、個性を演出しやすいヘアスタイルです。
例えばまとめ髪のシニヨンやゆるふわヘア、編み込み、ダウンヘアなどさまざまな髪型があります。
また、アレンジは制限されるかもしれませんが、洋髪でも綿帽子をかぶれるのも魅力です。ただし洋髪で綿帽子を選ぶ際は、サイズ選びに気をつけましょう。綿帽子のサイズが小さ過ぎると、ヘアスタイルが崩れる原因になってしまいます。
4.文金高島田の上に被る「角隠し」
「角隠し」は、日本髪スタイルである文金高島田の上に被る布のことをいいます。角隠しは、白無垢に限らず色打掛でも合わせることが可能です。
頭を覆い隠すために用いるもので、かつらだけでなく地毛結いにも着用できます。
詳しくは、関連記事「色打掛に合わせられる角隠しとは?意味や由来、綿帽子との違いを解説」でも解説しているので、チェックしてみてください。
5.白無垢に合わせることが多い「綿帽子」
綿帽子は、白い袋状の帽子のことで、おもに白無垢で着用するものです。以前は、綿帽子は白無垢にしか合わせられないと言われていましたが、最近では色打掛でも使われるケースもあります。
綿帽子には洋髪も似合うので、おしゃれな髪型を選ぶ方におすすめです。ただし、挙式の際に色打掛に綿帽子はNGというところもあるので、事前に着用できるか確認しておくといいでしょう。
色打掛に似合う髪型は、関連記事「色打掛に似合う髪型は?かつらと地毛どっち??前髪あり・なし別のおすすめも紹介」にて紹介しているので、併せてご覧ください。
色打掛に合うおすすめの髪飾り
髪型に髪飾りを付けることで、グッと華やかさが増すことも多いです。色打掛に似合う髪飾りを5つ紹介します。
生花
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ボリュームのある生花を選べば、どの角度から見ても華やかで可愛い髪型に仕上げられます。
ただし、生花を希望する場合は準備時間が必要なので、早めにヘア担当者に伝えておきましょう。
つまみ細工
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古風な印象に仕上げたいなら、つまみ細工がおすすめです。
つまみ細工は江戸時代中期頃から伝わる日本の伝統工芸のことで、花や鳥などさまざまなモチーフがあります。
リボン
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かわいい雰囲気の髪型に仕上げたいなら、リボンがおすすめです。
さらに華やかさをプラスしたい場合は、リボンに加えて簪(かんざし)を組み合わせましょう。
簪(かんざし)
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かんざしは、文金高島田にする際によく使われる髪飾りです。和の雰囲気があり、色打掛にもぴったり。
まげを束ねる「こうがい」とともに髪型を作り上げるケースが多いです。
個性的なヘッドアクセ
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自分だけのオリジナルの髪飾りを使うのもおすすめです。自作したり作ってもらったり、市販品で気に入ったものを購入したりするのもいいでしょう。
色打掛の雰囲気や色合いに合う髪飾りを選ぶことが大切です。
色打掛と白無垢はどちらが人気?
結婚式の和装では、色打掛と白無垢で迷う方も多いでしょう。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、新婦の衣装で白無垢を選んだ方が11.3%、色打掛を選んだ方が11.7%となっています。(複数回答可)
着用した衣装の種類と推定値を見ると、最も多いのがウエディングドレスとカラードレスの58.1%、次いでウエディングドレスのみが18.5%、3番目に多かったのがウエディングドレス+色打掛の4.1%です。
色打掛を選ぶ方は、ドレスと一緒に着用する方が多いことがわかります。
人生において大切なイベントである結婚式は、後悔のないように好みの衣装を選ぶことが大切です。ぜひ、自分が着たい衣装を選んでみてください。
まとめ:和装の結婚式で色打掛を着用しようか迷うなら無料相談会へ!
花嫁衣装である色打掛の特徴のポイントは以下のとおりです。
- 色打掛は和装の結婚式で着用する正礼装のこと
- 色打掛の刺繍や色には意味が込められている
- 髪型や髪飾りは全体のバランス見て決めることが大切
和婚スタイルでは、48,800円から結婚式を行える挙式プランを提供しています。
白無垢に加え色打掛の衣装もプランに含まれているので、さまざまな刺繍や色から好きなものを選んでいただけます。
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