和装のいろは

色打掛のレンタル費用相場は?レンタルが多い理由や選ぶときのコツ

投稿日:2022年6月29日 更新日:

和婚の婚礼衣装として人気が高い色打掛。白一色の白無垢より色展開や模様の種類が多いため、結婚式に映える華やかな印象になります。ただ色打掛は購入すると多額の費用になるため、レンタルを検討する人も多いはずです。そこで今回は、色打掛におけるレンタル費用の相場を紹介します。

 

 

和装のひとつである色打掛とは

和婚の婚礼衣装である色打掛は、挙式と披露宴の両方で着用できる格式高い礼装です。色打掛は室町時代から武家の女性の間で着用され、後に礼装として広く認識されるようになりました。

そんな色打掛を挙式や披露宴で着るときは、特別なルールに従う必要があります。ここでは、色打掛の歴史や着用するときのルールを見ていきましょう。

挙式・披露宴で着る格式高い礼装

色打掛は和装の結婚式で着用する、品格が漂う花嫁衣装です。和婚と聞くと白一色の白無垢を思い浮かべる人もいますが、色打掛は単色ではなく色や模様がバリエーション豊かに展開されています。

また、挙式と披露宴の両方で着用できるのも特徴。豪華で重厚感のある色打掛は、結婚式で花嫁を引き立たせる婚礼衣装といえるでしょう。

武家の女性が着用していた着物

色打掛の歴史は室町時代に始まり、従来は武家の女性が着ていた着物でした。当時は、一番外側に着る白打掛よりも格下の装いとして扱われていましたが、江戸時代になると裕福な町娘の間で色打掛が流行。

その後礼装として広く認知されるようになり、現代では正装として結婚式で着用されるようになりました。色打掛は、「嫁ぎ先の家の人になった」という意味が込められているため、結婚式のお色直しとして着用されることが一般的です。

色打掛には2つのルールがある

色打掛には、「白無垢の次に着用する」「色打掛の後に白無垢は着用できない」という特別なルールがあります。着る順番が決められているのは、色打掛に「嫁ぎ先の家の人になった」という意味が込められているからです。

一方で白無垢は「嫁ぎ先の色に染まる」という意味があり、結婚式の冒頭で色打掛を着てしまうと白無垢は着用できなくなるので注意しましょう。また、色打掛は打掛の下に着る掛下着が兼用できるため、白無垢から衣装替えするのが簡単でお色直しの衣装として好まれます。

色打掛でレンタルが多い理由

和婚で色打掛を借りる人は全体のおよそ9割といわれるほど、現代は購入するよりもレンタルするほうが主流です。色打掛をレンタルする理由は、買えるお店自体が少ないことと、たとえ購入しても結婚式でしか使用しないことが挙げられます。

また上質な色打掛の場合、100万円以上のお金がかかるため婚礼衣装に多額の費用はかけられないと考える人も少なくありません。レンタルすれば、同質の色打掛を着用することができます。

色打掛レンタルの費用相場って?

和婚で色打掛の着用を検討する場合、ほとんどの人がレンタルを希望します。上質な色打掛は高額になってしまうため、予算を抑えたい場合はレンタルを選択する人も少なくありません。

ただ、色打掛をレンタルするにあたり、どのくらいの費用がかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、色打掛におけるレンタル費用の相場を紹介します。

色打掛のレンタル費用相場は約32万円

色打掛における平均的なレンタル費用は、およそ32万円です。ただ、レンタルする場所によって価格帯が大きく変動することもあります。例えば結婚式場と提携するレンタル店やホテルの場合、30万円前後から100万円以上のものまで幅広く展開。

伝統工芸品を使用したものや着物作家によって製作されたものなど高額になる色打掛も多く、有名なデザイナーが手掛けた色打掛の場合は40万円以上の費用がかかることも珍しくありません。

ただ一方で、衣装代が含まれる結婚式プランを提供している式場もあります。結婚式の費用を抑えたいなら、衣装代が含まれる結婚式のプランを検討してみるのもいいでしょう。

肌に触れるものはレンタルできない

色打掛をレンタルする場合、肌着や肌襦袢、足袋など直接肌に触れるものは、自分で準備しなければいけないことが多いです。色打掛をレンタルするお店に事前に確認しておくことをおすすめします。

【肌着】

和装をキレイに着こなすには、寸胴のシルエットに着付けるのが大切になります。胸の膨らみを目立たなくするために和装ブラジャーを用意することが必要です。ただ、着付け師によってはブラジャーを着けない場合もあるため、事前に確認しておくことが望ましいでしょう。

【肌襦袢】

肌襦袢は、下着の上に着る肌着のことです。着物に汗が付かないようにする役割があり、色打掛を着用するときは必ず必要になります。肌襦袢はさまざまな素材が販売されていますが、吸収性が高いものを選ぶのがおすすめです。

【足袋】

色打掛を着用するときは足袋の準備も必要です。足袋は足首まで覆われている礼装用の白足袋を購入しましょう。伸縮性のあるストレッチ素材の足袋を選べば、簡単に着脱できます。

【裾よけ】

裾よけは、腰に巻きつける肌着のことです。裾よけを着用することで、長襦袢の汚れを防いだり歩きやすくなったりする効果があります。肌襦袢と裾よけが一体化したタイプもあるので、自分の好みに合わせて購入しましょう。

色打掛を選ぶときのコツ

白一色の白無垢と異なり、色打掛はさまざまな色や紋様があります。自分に合う色打掛を選ぶときのコツは、以下の4つがあります。

・顔色が明るく見えるものを選ぶ

・背中や袖元、衿元を重点的に確認する

・色打掛の生地感をチェックする

・柄は全体のバランスを見て選ぶ

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

顔色が明るく見えるものを選ぶ

色打掛は、色のバリエーションが豊富です。ただ第一印象が良くても実際に試着してみるまでは自分に合っているか分からないこともあるため、色打掛を選ぶときはまず羽織ってみましょう。

そして、色打掛を羽織ったときに顔色が明るく感じられるものを選ぶのがおすすめです。色を決められないときは、周りの人の客観的な意見も参考にしてみるのもいいでしょう。

背中・袖元・衿元を重点的に確認する

着用したときに目立つ箇所は、背中や袖元、衿元です。例えば、帯を締めた着物の上から羽織る色打掛は背中の柄が目立ちます。色打掛を着たときに後ろ姿を確認しておくことがおすすめ。

袖から腕を出すために開けた袖元は、立ち姿のときに目立つ部分です。立ったときの袖元の見え方を確認しましょう。襟元は、顔まわりの印象を決定づける部分です。特に座ったときに目立つため、上半身がどのように見えるのかチェックしましょう。

色打掛の生地感をチェックする

色打掛を選ぶときは、生地の素材感も確認しておきましょう。色打掛の生地は、主に織物や染物、刺繍物があります。例えば、色鮮やかに織り上げる織物は、重厚感と華やかさを兼ね備えた京都の西陣織が代表的です。

布に文様を描く友禅の技法が秀逸な染物は、着た人をやさしい雰囲気に演出してくれます。刺繍で模様を作る刺繍物は立体的に浮き上がる相良刺繍(さがらししゅう)が有名。細部まで日本のこだわりが感じられる美しい色打掛です。素材によって見え方も変わるので、試着して自分の目で違いを確かめてみましょう。

柄は全体のバランスを見て選ぶ

色打掛を着るときは、全体のバランスも重要です。特に柄の大きさは全体のバランスを左右するので考慮する必要があります。

例えば、小柄な人は柄が小さい色打掛を選びます。大柄の色打掛を選ぶと、小ささがより際立ってしまうからです。一方、背が高い人は逆に大柄の色打掛を選びましょう。柄が大きくてもバランスよく着こなすことができます。

和婚スタイルは色打掛もプランに含まれる!

和婚で人気がある色打掛は購入すると多額の費用がかかります。レンタルすれば、同質の色打掛を着ることができるのです。結婚式の費用をさらに抑えたい人は、プランに衣装代が含まれる式場を検討するのもひとつの方法でしょう。

神社で挙げる結婚式を提案する和婚スタイルでは、色打掛の衣装代はプランに含まれています。そのほかにもヘアメイク代や小物代も含まれるため、結婚式の費用を最小限に抑えたい人におすすめです。結婚式における疑問や不安なことがある場合は、まずは無料相談会に参加しましょう!

 

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