神前式での挙式でも、教会式と同じように指輪交換をするのか気になりますよね。
今回は、神前式での指輪交換をするケースとしないケースについて解説しています。
指輪交換の意味や神前式での指輪交換のしきたりなどのも紹介するため、神前式で指輪交換をするか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
指輪交換の意味を知ろう
結婚式の中で一番のハイライトといえるセレモニーが、新郎新婦が行なう指輪交換です。指輪交換の儀式は、ヨーロッパ発祥とされています。
キリスト教との関連が深い印象がある指輪交換なので、神前の挙式にはそぐわないと思う人もいるようです。
神前式での指輪交換を考える前に、そもそも結婚式での指輪交換が持つ由来と歴史について紹介しましょう。
指輪交換の由来
指輪の丸い形状は、終わりのない円の形から「永遠」を意味するといわれており、丸い形が結婚する男女の永遠の誓いを象徴しています。
そして指輪交換の際にはお互いの薬指にはめる習わしです。
なぜ薬指かというと、5本の指の中で薬指だけが心臓につながる血管が通っている指と信じられていたからといわれています。
「心臓」は文字通り「心の臓器」なので、「お互いの心が通じ合うように」という意味が込められているのです。
指輪交換の歴史
結婚式で新郎と新婦がお互いに指輪を交換しあう儀式は、9世紀ごろの古代ローマが発祥といわれています。
この風習が次第にヨーロッパ各国に伝わり、現在のようなキリスト教の結婚式での儀式の一部となったということです。
日本では明治時代にキリスト教の結婚式が伝わった際、一連の儀式の中に含まれていた指輪交換も伝来したとみられています。
日本に伝来当初、指輪交換は富裕層が行う教会での結婚式で行なわれるだけでした。
戦後の高度成長期に一般にも広まり、今では結婚式に欠かせない大切な儀式の一つとなったのです。
神前式での指輪交換はするべきか
指輪交換の儀式はもともと西洋由来の慣習なので、「日本人が神前で挙げる結婚式にはそぐわないのではないか」と考えがちです。
しかし本来西洋の指輪交換は宗教的な意味はありません。そのため日本の神前式でも特に問題はなく、指輪交換は普通に行なわれています。
ここでは、神前式で指輪交換をするパターンとしないパターンとその内容について紹介しましょう。
神前式で指輪交換をするパターン
神前式で指輪交換をするパターンでは、事前にその旨を式場側に伝えておくとよいでしょう。
ホテルなどでは、最初から指輪交換がセレモニーに組み込まれているケースが多いようです。
神社での挙式では、事前の打合せで指輪交換する意思を伝えておいて儀式の中に入れてもらっておくようにしましょう。
神前式で指輪交換をしないパターン
もともと指輪交換自体に宗教的な意味合いはないため、神前式で指輪交換を必ずしなければならないということはありません。
「金属アレルギーがある」「普段指輪をしない」「費用を節約したい」などの理由で指輪交換をしないケースも多く「神前にはそぐわないから」という理由で、神前式での指輪交換を別の演出に切り替えるケースもあるようです。
披露宴で行う指輪交換
神前式では厳かな純日本風の挙式に執り行い、指輪交換を披露宴で行なうケースもあります。
ちなみに人前式での指輪交換は、新郎新婦が入場し誓いの言葉を述べた後に行なわれることが多いようです。
人前式にならって神前の挙式で指輪交換を行なわず、披露宴で指輪交換を行なってもよいでしょう。
披露宴前半のハイライトとなって参列者にも喜ばれるセレモニーとなります。
指輪交換の代わりとなる演出
神前式で指輪交換の代わりとなる日本風の儀式に「結い紐の儀」があります。
この儀式は縁結びの神社として有名な埼玉県川越市にある川越氷川神社で行なわれていたもので、全国に広がったといわれています。
「結いの紐」と呼ばれる赤い紐を、新郎新婦がお互いの薬指に結び合い永遠に結ばれたことを意味する日本的な儀式です。
指輪交換の代わりの演出として取り入れてみてもよいでしょう。
神前式での指輪交換のしきたり
もともと西洋で広まった結婚式での指輪交換ですが、今では神前式でもごく普通に行なわれるようになっています。
ここでは、神前式での指輪交換のしきたりを紹介しましょう。
指輪交換のタイミング
神社ごとに若干の相違がありますが、神前式における指輪交換儀式の順番はだいたい同じです。
新郎新婦による誓詞奏上のあとに、「三方」と呼ばれる指輪を乗せた台(リングピロー)が運ばれてきます。
そして神主の指示に従って指輪交換をする、という流れです。
写真撮影や参列者への指輪披露
神前での挙式の場合、ほとんどの神社や式場が参列者による写真撮影を禁止しています。
ただしプロのカメラマンの撮影は許可されていることが多いので、写真撮影はプロに任せておきましょう。
また、神前式で交換した結婚指輪を参列者に披露することは原則としてありません。
これは、厳粛な儀式のさまたげとなるからです。
参列者への指輪披露は披露宴の場にしておきましょう。
神前式にふさわしい指輪交換
結婚式での指輪交換は、教会式であれ神前式であれ、神の前での厳粛な儀式に変わりはありません。
教会式では今風の演出で行なわれることもある指輪交換ですが、神前式ではあまり突飛な演出はご法度です。
あくまでもオーソドックスに厳かな雰囲気での指輪交換が神前式にはふさわしいといえるでしょう。
神前式の指輪交換でのポイント
神前式の指輪交換でのポイントは、儀式の流れを事前によくシミュレーションしておくことです。
そうすれば、当日に勝手が分からず慌てることはないでしょう。
指輪交換の流れは次の通りです。
- 三方(リングピロー)に乗せられた指輪が運ばれてきたら、新婦は手にしていた扇子やブーケを巫女に渡すか決められた場所に置く
- 新郎が指輪を取り新郎の左手薬指にはめ、次に新婦が新郎の指にはめる
三方から指輪がなかなか取れない場合もありますが、あわてずに落ち着いてゆっくり行ないましょう。
神前式に合う和風のリングピロー
和式では三方と呼ばれる指輪を置く台は、西洋のリングピローが発祥です。
教会式ではリングボーイと呼ばれる少年が運んできますが、神前式では巫女が運んで来るケースやあらかじめ神棚に置かれているケースなど式場によって違います。
神前式でのリングピローはそれほど重要視されないこともあり、リングピローなしで指輪を購入した際の箱で代用しても構いません。
また、神前式に合わせて和風のリングピローを用意してもよいでしょう。
値段は2千円から1万円くらいで、式場によってはレンタルも可能です。
まとめ:神前式の指輪交換に迷ったら、無料相談会で相談しよう
神前式での指輪交換のポイントをまとめると、以下のようになります。
・指輪交換は西洋由来の慣習だが、宗教的な意味はない
・神前式では、指輪交換はするケースとしないケースがある
・神前式では、指輪交換の代わりに「結いの紐」という儀式がある
・和風のリングピローで華やかさを演出しよう
一生想い出に残る挙式にしたいと願う新郎新婦にとって、指輪交換はやはり式には欠かせない大切な儀式です。
和婚スタイルでは、神前式での指輪交換のついても担当者が詳しく説明してくれます。
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