香椎宮

神社のいろは

「香椎宮」夫婦神の絆と祈りで結ぶ福岡・人気神社で神前挙式

投稿日:2019年9月27日 更新日:

「香椎宮」は福岡県福岡市東区にある1800年の歴史をもつ神社です。その歴史は古く、創建は西暦200年といわれています。第14代天皇・仲哀天皇の神霊を神功皇后が祀ったのが起源とされる由緒ある神社です。その他にも「応神天皇」「住吉大神」もともにお祀りしています。

国内に16社しかない勅祭社のひとつで、九州では香椎宮と大分の宇佐神宮が現在でも10年に1度、勅使が遣わされています。古くは神社ではなく霊廟に位置づけられていて、「香椎廟」や「樫日廟」と称されていました。

 

 

【開運】夫婦神の絆と祈りで結ぶ福岡の人気神社で神前挙式「香椎宮」

”開運”のパワースポットがある境内へ

勅使道と称される香椎宮参道

約800メートルに渡って楠木が並んでいるトンネルの様な香椎宮参道は「勅使道」とも称され、古くは神の道として、勅使参向及び神幸式の時のみに使用されていました。
勅使とは天皇のご意思を伝えるために派遣される使いのことで、直近だと2015年に遣わされており、次回は2025年となっています。

香椎宮の鳥居

神域への入り口が見えてきました。

弁財天社と菖蒲池

鳥居をくぐった先には弁財天社と菖蒲池がありました。弁財天社は香椎宮創建当初からお祀りしてあったといわれ、こちらも古くから続く由緒あるお社です。

菖蒲池

毎年6月の第二土曜日と日曜日には「扇としょうぶ祭り」が開催されています。菖蒲池の周りには露店が並び、舞台では日本舞踊やフラダンス、和太鼓、伝統の獅子楽などが催され、多くの人々で賑わいをみせます。

楼門

続いてもう一つの鳥居を抜け、楼門へ。

総檜で白木造りの重厚感のある楼門

総檜で白木造りの重厚感のある楼門。天正14年(1568年)に戦火により焼失してしまいましたが、明治36年(1903年)に再建されました。

真下から見上げた楼門

真下から見上げると、かなりの迫力があります。

木彫りの菊紋様

扉には美々しい木彫りの菊紋様が施されていました。

手水舎

正面向かって左手の吽形の狛犬

参拝の際はぜひこちらの狛犬にご注目を。正面向かって右手の”阿形”の狛犬ではなく、左手の”吽形”の狛犬に触れ、手水舎の手前にある一枚だけ白くなっている石畳にの上に立ってみてください。
そこから楼門を振り返ると、「門」のなかに「鳥居」が見え・・・、漢字の「開」となります。”運(吽)を開く”・・・即ち”開運”を意味することから人気のパワースポットになっています。実際にご自分の目で確かめ、開運のご利益を得ましょう!

ご神木「綾杉」

本殿へ向かう際に見えるのが香椎宮のご神木である「綾杉」です。

香椎宮のご神木である綾杉

ご祭神である神功皇后が『とこしへに本朝を鎮め護るべし』と祈りをこめて植えたそうです。紀元860年(西暦200年)のことで、約1800年もの時を香椎の地で刻んできました。
葉の形状が通常の杉と異なっており、葉が交わった様子が綾紋のようであるが故に「綾杉」と名が付いたとされています。また幹の一部がS字に大きく曲がっているのが特徴です。

幹の一部がS字に大きく曲がって綾杉

『千早振る香椎の宮の綾杉は神のみそぎに立てるなりけり』 (読み人知らず・新古今和歌集)
『秋立つや千早ぶる世の杉ありて』 (夏目漱石)

この綾杉についての歌が詠まれていました。
綾杉は幾度も火災に見舞われて焼失しましたが、その度に新しい芽がでて大木に成長したとされています。その力強い生命力に心打たれました。

綾杉の隣にはちょっと変わった神社が。

香椎宮の鶏石神社

ひとつは「香椎宮 鶏石神社(けいせきじんじゃ)」で、僧侶によって化石にされた鶏を祠にお祀りしたのが紀元とされる珍しい神社。
鶏は夜鳴かないことから、子どもの夜泣きにもご利益があるそうです。

鶏の石像

卵の形をした絵馬

鶏の石像と可愛らしい卵の形をした絵馬。

稲荷神社の狛狐

もうひとつはキリッとした表情が特徴的な狛狐がある「稲荷神社」。五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるのでぜひこちらにもご参拝を。

全国で唯一の「香椎造り」

香椎造り

綾杉の向かいにある階段を上り本殿へ向かいます。

綾杉の向かいにある階段を上った本殿

広々としており、スッキリと整った印象。木々の緑とのコントラストもよく、明るい雰囲気を感じます。

鮮やかな朱色が美しい本殿

香椎造りの本殿

鮮やかな朱色が美しい本殿は、入母屋造りと切妻造りが複合した国内唯一の「香椎造り」と呼ばれ、大正14年(1925年)に国の重要文化財に指定されました。

香椎造りの屋根

香椎造りとは・・・、正面に向拝をつくり、左右に車寄せを設け、入母屋造りの屋根で覆い、その正面に千鳥破風をおき、左右に張り出した切妻屋根をもっている・・・と、なんだか難しい構造のようです。

香椎宮

観光客はもちろんのこと、結婚式やお宮参りなどで訪れる方も多く、地元の方々からも親しまれています。

おすすめ周辺スポット

香椎宮紀元の地と不老水

香椎宮の紀元とされる古宮

本殿横の小道を抜けるとすぐに見えてくるのが香椎宮の紀元とされる「古宮」という場所。

神木の香椎

神功皇后が仲哀天皇の亡骸を収めた棺を椎の木に立て掛けました。するとあたり一面に椎の木から香りが漂ったとされ、それが香椎の地名の由来となったそうです。

続いては長寿の水”不老水”がある場所へ。

長寿の水 不老水がある場所

日本名水百選にも選ばれたご神水で、一般の方も飲むことが出来ます。神秘の水を飲んだことで300歳まで生きたという伝説も残っています。

日本名水百選にも選ばれたご神水

現在も湧き続けていますが、水量が少なくなってきている為、開門時間は午前10時から午後3時までとなっています。お持ち帰りは1人2リットルまで。

結婚式情報

香椎宮
香椎宮(かしいぐう)

夫婦神の祈りを紡いできた神社で斎行する格式ある結婚式

志半ばで伏した仲哀天皇の神霊を祀った神功皇后の絆と祈りの歴史を感じならが執り行う結婚式。古より紡がれる夫婦神の神前で永遠の夫婦の絆を結びます。
結婚式にぴったりな神様の見守る中、格式高い結婚式をしてみてはいかがでしょうか。

■香椎宮
〒813-0011
福岡県福岡市東区香椎4-16-1
TEL:092-681-1001

■開門時間
<4月~9月>5:00~18:00
<10月~3月>6:00~18:00

■祈願受付
9:00~15:30(土日祝は16:00まで)

■交通アクセス
<車>
・福岡都市高速「香椎浜ランプ」より約10分~15分

<電車、バス>
・JR「香椎神宮」駅より徒歩4分
・JR「香椎」駅より徒歩15分
・西鉄「香椎宮前」駅より徒歩12分

 

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