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三々九度は神前式で行う儀式のひとつ。やり方や意味をチェックしよう

投稿日:2022年2月28日 更新日:

 

神前式で行われる三々九度とは、いったいどのような儀式なのか気になりますよね。

今回は、三々九度のやり方や意味、正しい作法を解説します。

三々九度を行う際のポイントも紹介しているので、神前式を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

三々九度の基礎知識

 

三々九度とは、新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式のことです。

異なる3つの盃で3献ずつ酌み交わすことから、三々九度と呼ばれるようになりました。

三々九度に使用される盃には、過去・現在・未来を表しているのもポイントです。

新郎新婦が巡り合えた喜びを表現する儀式として、三々九度が行われています。

ここでは、三々九度の基礎知識をご紹介します。

三々九度とはお酒を酌み交わす儀式のこと

三々九度とは、大・中・小3つの盃を使用して、新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式のことです。

1つの盃で3回お酒を酌み交わすことを1献と呼び、3つの盃で3献ずついただくことから、三々九度と呼ばれるようになりました。

また、三々九度の盃は、「三献の儀(さんこんのぎ)」「夫婦固めの盃」とも呼ばれています。

なお、奇数は縁起の良い数字とも言われていることも、由来とされています。

三々九度の「杯・盃」の意味

三々九度の「杯・盃」の意味は、以下のとおりです。

 

  • 一盃(小):新郎新婦の過去を表現しており、先祖への感謝の意味を持つ
  • 二盃(中):新郎新婦の現在を表現しており、これから夫婦で力を合わせて生きていくという意味を持つ
  • 三盃(大):新郎新婦の未来を表現しており、子孫繁栄と一家の安泰を意味している

 

3つの盃は、それぞれ新郎新婦の過去・現在・未来を表しており、2人が巡り合えた喜びを表現しています。

また、異なる大きさの盃は、天地人を表しているともいわれています。

天地人とは、天・地・人の3つのことで、宇宙の万物を表現する言葉です。

神前式で行われる三々九度以外の儀式については、以下の記事をご覧ください。

神前式の流れを儀式の内容とともに解説!お得なプランもご紹介! - 和婚のいろは

 

三々九度を行う際の3つのステップ

三々九度を行う際は、以下の3ステップで進めましょう。

 

  1. 巫女から神酒を注いでもらう
  2. 3回に分けて神酒を飲む
  3. 1と2を繰り返す

 

まず、小さな盃を手に持ち、神酒を注いでもらいましょう。

注いでもらったら、3回に分けてお酒を飲みます。

飲み方は2種類あるため、自分の飲みやすい方法を選択しましょう。

そのあと、ステップ1と2を順に繰り返して、三々九度は終了です。

ここでは、三々九度を行う際の手順を詳しく解説します。

1.巫女から神酒を注いでもらう

まずは、巫女から神酒を注いでもらいましょう。

巫女が盃と急須を持って、新郎新婦の前に来るところから始まります。

1つ目の盃である小さい盃に神酒が注がれたら、巫女から盃を受け取ります。

受け取ったあとは、左手で盃を持ち、右手で支えるのがマナーです。

手元がきれいになるように、意識しましょう。

なお、三々九度の場合は、神酒を注ぐときも3回に分けられます。

2.3回に分けて神酒を飲む 

神酒を注いでもらったら、3回に分けて飲みます。

飲み方は3回に分けて少しずつ飲む方法と、1口目と2口目は口を付けるだけにしておき、3口目で飲み干す方法の2種類です。

どちらの方法でも問題ないため、自分の飲みやすい方法を選びましょう。

ちなみに、3回に分けて飲むことにも意味があり、1口目は神様へ、2口目は家族へ、3口目はゲストに対して感謝と誓いを込めています。

3.1と2を繰り返す

飲み干した盃は、巫女に渡して1と2の動作を繰り返しましょう。

神酒を飲む順番は、以下のとおりです。

 

  • 一の杯(小):新郎→新婦→新郎
  • 二の杯(中):新婦→新郎→新婦
  • 三の杯(大):新郎→新婦→新郎

 

ただし、現在一般の神前式では、以下のように略されています。

 

  • 一の杯:新郎→新婦
  • 二の杯:新婦→新郎
  • 三の杯:新郎→新婦

 

三々九度と表現されていても、正しい作法で行われているのは稀であるため、事前に確認しておくと安心です。

 

 

三々九度を行う際の正しい作法3つ

 

三々九度を行う際の正しい作法は、以下の3つです。

 

  • 盃は指を揃えて持つ
  • 盃を口元まで持っていく
  • 無理して飲み干す必要はない

 

三々九度を行う際は、美しい姿勢を心掛けましょう。

指を揃えて盃を持つことで、手元がきれいに見えます。

また、盃を口元まで持っていくことで美しい姿勢をキープできます。

お酒を無理して飲むと、姿勢が崩れたり、酔っぱらってしまったりするため、無理のない範囲でいただくのがポイントです。

ここでは、三々九度を行う際の正しい作法について解説します。

1.盃は指を揃えて持つ

三々九度を行ううえで守るべき作法として、まずは盃を指を揃えて両手で受け取ります。

受け取ったら、盃の口の部分に親指を、下の部分に人差し指と中指を添え、残りの指はしっかりと揃えて支えるように持ちます。

指を揃えていないと手元がきれいに見えないため、意識して揃えるようにしましょう。

2.盃を口元まで持っていく

三々九度を行う際は、盃を口元まで持っていきましょう。

和装だと着物の袖が重く、口元まで手を上げるのは苦労するかもしれません。

しかし、猫背になりながら、口を盃に近づけてしまうと見栄えも悪くなります。

そのため、結婚式までに三々九度を何度も練習をしておき、姿勢を正しながら口元まで盃を持っていけるようにしましょう。

3.無理して飲み干す必要はない

三々九度を行う際に注がれたお酒は、無理して飲み干す必要はありません。

飲み干すことに意識が向くと姿勢が崩れたり、酔っぱらってしまったりします。

そのため、お酒が飲めない人や苦手な人は無理をせず、口を付ける程度に留めておくか、飲むポーズを行う程度にしておきましょう。

美しい姿勢をキープしながら無理をせず、お酒をいただくことが重要です。

 

三々九度の意味を理解しよう

この記事では、三々九度の意味についてご紹介しました。

ポイントは、以下のとおりです。

 

  • 三々九度とは、新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式のことである
  • 3つの盃は、過去・現在・未来を表している
  • 三々九度を行う際は、正しい姿勢をキープする

 

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