神前式を挙げたいと決めても、誓詞奏上はどんなことを話せばいいのだろうという疑問がありますよね。
今回は神前式の誓詞に関する内容を解説します。
誓詞奏上で話す内容や例文、気を付けたいポイントも紹介するため、誓詞に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
そもそも神前式の誓詞奏上とは?
神前式の「誓詞奏上」とは、挙式のときに新郎新婦が読み上げる誓いの言葉のことです。
神前式では教会式などの挙式スタイルよりも儀式が多いのですが、誓詞奏上もそのたくさんある儀式のうちのひとつです。
それでは、誓詞奏上とはどのようなものなのか、また神前式当日の流れのうち、誓詞奏上はいつおこなうのかをチェックしていきましょう。
神前式挙式の誓詞奏上とは誓いの言葉
神前式挙式の誓詞奏上とは、結婚に関する誓いの言葉を新郎新婦が読み上げる儀式のことを指します。
教会式では神父が「健やかなるときも、病めるときも、……(省略)愛することを誓いますか?」というように誓いの言葉を尋ね、新郎や新婦が「はい、誓います」と応えます。
しかし、神前式では神主が主導して誓いを交わすのではなく、新郎新婦がみずからの口で誓いの言葉を伝えるというのが特徴です。
誓詞奏上はいつやるの?神前式当日の流れ
誓詞奏上をおこなうのは、お互いの杯を新郎新婦で交わしあう儀式である「三献の儀」のあとです。
新郎新婦が神前に進み出てから、一般的には新郎がメインとなって誓詞を読み上げます。
新郎新婦が二人で誓詞を読み上げたり、新郎新婦で交互に読み上げたりする場合もあります。
誓詞奏上をおこなってから、新郎新婦で玉串を神前に捧げる「玉串奉奠」をするというのが、基本的な流れです。
さらに詳しい神前式の流れを知りたい方は、以下の記事を参考にしましょう。
神前式の流れを儀式の内容とともに解説!お得なプランもご紹介!
神前式の誓詞奏上の内容や例文をチェック!
それでは、神前式の誓詞奏上で述べることになる内容や例文をチェックしましょう。
誓詞奏上の内容は「結婚の報告」「夫婦の誓い」「締めの言葉」という3つの構成からできています。
結婚の報告や締めの言葉の部分はだいたい定型文どおりになりやすいですが、夫婦の誓いの内容は違いが出る部分です。
3つの構成の文章について、例文をもとに考えていきましょう。
まずは結婚の報告をする
神前式の誓詞奏上では、結婚の報告をする文章からはじまります。
「私どもは、今日を佳き日と選び、〇〇の大前で結婚式を挙げました」などと伝えましょう。
この場で二人の結婚式を挙げていることを、神様に対して報告するのです。
〇〇の部分には、挙式会場の神社の名前を入れましょう。
誓詞奏上で伝えた神社の神様が、今後の二人をずっと見守ってくれるといいます。
神社の名前を間違えてしまわないよう、とくに注意してください。
これからの二人に関する誓いの言葉を伝える
つづいて、これからの二人の夫婦関係に関する誓いの言葉を伝えます。
「真心をもって信じ合える伴侶に出会えましたことを心から喜び、良い家庭を築いていきます」
「今後は神の訓えを守り、愛情と信頼をもって助け合い励まし合いながら、明るく温かい家庭を築いていきたいと存じます」
例文のように、これから幸せな家庭を築いていくことを神様に誓いましょう。
どのような家庭にしていきたいのかを新郎新婦で話し合っておき、なりたい夫婦の姿を伝えます。
締めの言葉、日付、名前を読み上げる
誓いの言葉を伝えたら、締めの言葉に続きます。
「何卒(なにとぞ)幾久(いくひさ)しくお守りください」
例文のように、神様に「二人のこれからについて見守ってください」と願う言葉を伝えましょう。
そして当日の日付や新郎新婦の名前を伝えるというのが、一連の流れです。
なお新郎のみで誓詞を読み上げた場合には、新婦は自分の名前の部分のみを読み上げることになります。
神前式の誓詞奏上で注意したいポイント
誓詞奏上ではただ誓う内容を読み上げるだけではなく、気を付けるべきポイントがあります。
神前式の誓詞奏上で注意したいポイントは、以下のとおりです。
- 誓詞を開いたり折りたたんだりする際の作法
- 誓詞を読む際の目線
- 二人で気持ちをあわせること
- 神前式自体のマナー
これらのポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。
誓詞を開いたり折りたたんだりする際の作法
誓詞を開いたり折りたたんだりする動作にも、作法があるため注意が必要です。
誓詞を開くときは、まず右手の親指を上から差し入れてから中腹まで下げます。
親指を立ち上げて一番上の部分を開いてから、滑らすように開いていきます。
読み上げる際には新郎が右側を右手で持ち、新婦が左側を左手で持つようにして、二人で誓詞を持ちましょう。
読み上げたら誓詞を左から折りたたみ元に戻します。
元の状態に戻した誓詞を神前に供えましょう。
誓詞を読む際の目線
誓詞を読む際の目線にも注意が必要です。
誓詞とは目上である神様に向かって読み上げるものです。
見下してしまうような状態にならないように、誓詞は目線よりも下げないよう気を付けながら持ちましょう。
誓詞は読み上げるときに新郎と新婦の二人で持つため、滞りなく進行するように本番を見越して練習しておくことをおすすめします。
二人で気持ちをあわせること
誓詞を読み上げるときには、二人で気持ちをあわせることも重要です。
誓詞は新郎が読み上げることが多いものです。
しかし二人のこれからについて誓いの言葉を述べるもののため、新婦も任せきりではなく心をひとつにしながら誓詞奏上をおこないましょう。
口には出さなくても、誓詞の文字を心の中で読みながら自分も誓う気持ちが大事です。
神前式自体のマナーにも注意
神前式自体のマナーにも注意しましょう。
神前式では多くの儀式がおこなわれます。
儀式には決められた所作があるため、事前に確認し練習しておくと安心して挙式がきるでしょう。
神前式には神社に納める玉串料(初穂料)もあるため、プランに含まれていなければ納めます。
そのほかにも、友人を呼んでもいいかなどの確認しておくべきマナーがあります。
神前式の誓詞奏上に関する疑問点
神前式の誓詞奏上に関して、疑問を抱きやすそうな2つのポイントをまとめました。
- 誓いの言葉は決められている?自分で決める?
- 誓いの言葉は暗記しなくてはいけない?
2つの内容を確認して、疑問を解消していきましょう。
なお神前式の作法をどれほど厳格にとりおこなうかは、神社によって異なります。
神前式の作法については、詳しくは会場となる神社に確認しましょう。
誓いの言葉は決められている?自分で決める?
誓いの言葉が決められているかどうかは神社によって異なるため、神社に確認を取ってみましょう。
神社で定められている場合は、そのまま読み上げるだけで済みます。
自分たちで決められる神社の場合には、例文を参考に内容を検討してみましょう。
オリジナルの文言が不安であれば、内容に問題がないかを神社に確認してみることをおすすめします。
誓いの言葉は暗記しなくてはいけない?
誓いの言葉は暗記できなくても問題ありません。
誓詞を確認しながら読むといいでしょう。
しかし誓いの言葉は、詰まることなくスムーズに読み上げたいものです。
普段の言葉遣いとは違って言いにくい部分もあるため、読み上げる練習をしておきましょう。
誓いの言葉が神社で定められている場合は、事前に誓詞を教えてもらえるか確認するといいでしょう。
まとめ:神前式の誓詞を検討するなら無料相談会に参加しよう!
今回は神前式の誓詞についてご紹介しました。
- 誓詞奏上とは誓いの言葉を読み上げる儀式であること
- 文章の内容は「結婚の報告」や「夫婦の誓い」、「締めの言葉」という3つの構成からできていること
- 誓詞を開いたり折りたたんだりする際には作法があること
- 誓いの言葉は自分たちで決められること
誓詞奏上は今後の二人の生活を神様に誓うものです。
自分たちで誓詞を決められる神社で挙式をする場合は、どのような内容がいいか二人で話し合いましょう。
この記事を参考にして、自信を持って誓詞奏上の儀式をおこなってください。
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