神前式を挙げたいと決めても、誰に参列してもらおうか悩みますよね。
今回は神前式の参列に関する内容を解説します。
友人が呼べるかどうか、席次はどうするか、服装は着物がいいのかなども紹介するため、神前式への悩みがある人はぜひ参考にしてください。
目次
神前式の参列者を決めよう!友人は呼べる?
さっそく神前式の参列者の決め方を確認していきましょう。
もともと神前式の参列者は親族のみでした。
しかし近年神前式の人気が高まってきたことで、友人を呼びたいというニーズが増えています。
では神前式の参列者として友人が呼ぶことはできるのか、また友人が呼べる場合にはどのようなことに気を付けていればいいのか、チェックしましょう。
一般的には祖父母と叔父叔母までの親族のみ
神前式とは親族のみが参列できる挙式スタイルを指します。
また親族のなかでも、祖父母と叔父叔母までの招待が基本です。
親族のみの参列には、大きく2つの理由があります。
1つ目は、神前式が家と家との結びつきを重視する挙式スタイルであることです。
もう1つの理由は、神前式をおこなう会場である神社自体にあまり大人数を収容できるような広さの部屋が備わっていないことです。
家族のみでの神社での結婚式については、以下の記事を確認してみましょう。
神社で家族のみの結婚式をするメリットは多い!東京のおすすめ神社5選
近年は友人を呼ぶケースが増加
近年は神前式にも友人を呼ぶケースが増加しています。
神前式のニーズが高まったことによって、友人の招待を許可する神社が増加しました。
また、大人数のゲストが呼べるような広さの部屋が備わった神殿が建てられるなど、需要に応えるためにさまざまな変化がありました。
神前式に友人を呼びたい場合には、式を挙げたい会場が友人の参列を許可している場所かどうかを確認しましょう。
なお神前式に友人を呼ぶことについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
友人に参列してもらうなら事前に説明を
神前での挙式に友人が参列する場合には、注意が必要です。
参列する親族が「神前式であれば親族のみでおこなうだろう」と考えている可能性があるからです。
その場になってから親族を驚かせないためにも、友人を呼んでもよいか事前に確認をとりましょう。
また、友人にも神前式での挙式であることを事前に説明して、スムーズに参列できるように気配りをしましょう。
神前式の流れやマナーなどを伝えておくと親切です。
なお、神前式の流れについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
神前式の流れを儀式の内容とともに解説!お得なプランもご紹介!
そもそも神前式とは?特徴を確認
そもそも神前式とはどのような挙式スタイルなのか、あらためて特徴を確認しましょう。
神前式が一般に広まったきっかけといわれているのは、明治33年にのちの大正天皇が宮中御所で挙げられた婚儀の式でした。
神前式では、神職や巫女を先頭にして、花嫁花婿や親族が並ぶ参進の風景が印象的です。
白無垢姿の花嫁や紋付姿の花婿など、挙式の際には和の衣装を身にまといます。
神社の厳かな雰囲気のなかで儀式をおこなう、伝統的な挙式スタイルが神前式です。
神前式の流れについては、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
神前式の流れを儀式の内容とともに解説!お得なプランもご紹介!
神前式での席次の基本的な決め方
会場や地域による違いがあるものの、神前式での席次は順番が決められています。
一般的には、新郎新婦の親族たちがそれぞれ1列に並びます。
拝殿内の神棚から向かって右側に新郎側の親族が、左側に新婦側の親族が、血縁関係の濃い方から順に並びましょう。
父母、兄弟、祖父母、それ以外の親族の順が基本です。
拝殿への入場の際にもこの順番で、先に入った方から席につきましょう。
着物?スーツ?ワンピース?神前式参列者の服装
教会式の挙式スタイルには参列した経験があっても、神前式には参列したことがない方もいるでしょう。
参列した経験がない場合、とくに不安に思うのは式の流れと服装についてです。
ここでは、神前式に参列する際にどのような服装をするとよいのかについてご紹介します。
新郎新婦が和装をしている神前式であっても、参列するゲストの方は和装だけではなく洋装でも問題ありません。
参列できる着物がないと心配していた方も、安心して参列できます。
また、参列者側ではなく新郎新婦として式を挙げる方も、参列者側の服装などの必要なことを理解して、参列してもらう方に伝えておくと親切でしょう。
両親が参列する際の服装
両親が参列する際の服装は、新郎新婦の衣装とほぼ同格ですが比較すると少し控えめになるように選びます。
新郎新婦が正礼装を着るのか、準礼装を着るのか確認し、着用する衣装を選択しましょう。
和装であれば、母親は五つ紋付黒留袖で白足袋と草履を履きます。
父親は、黒紋付羽織袴にして、羽織には家の家紋をつけましょう。
神前式は和装のイメージがありますが、洋装を選択することも可能です。
洋装であれば、母親はアフタヌーンドレス、父親はモーニングコートなどがいいでしょう。
親族が参列する際の服装
親族が参列する際の服装は、両親よりもやや控えめなもので正装または準礼装がベストです。
親族の男性で洋装を選択する場合は、ダークスーツに白やグレーなどのネクタイを付けます。
和装であれば両親の場合と同じく自身の家紋をつけた黒紋付のものがおすすめです。
親族の女性で洋装を選択する場合は、肌の露出を控えた品のある衣装であれば、パンツスタイルも可能です。
和装にするのであれば既婚者は黒留袖か色留袖を、未婚者は振袖か訪問着を選択します。
子供が参列する際の服装
子供が参列する際の服装は、制服があるのであれば制服を正装として着用できます。
もしくはフォーマル感のあるスーツやジャケット、ワンピースなどもおすすめです。
とくに女の子であれば着物を着るのも思い出に残り、よい機会となるでしょう。
着物を着ている子供がいることでその場がより華やぐため、新郎新婦の二人に嬉しく思ってもらえることがあります。
友人が参列する際の服装
友人が参列する際の服装は、和装でも洋装でも選択可能です。
女性は着物を着る機会の1つになります。
場が華やぐこともあり、和装にするのもおすすめです。
洋装にする場合は、肌の露出が多くならないように注意しましょう。
反対に、男性の友人の立場で和装を選ぶ人は少ないかもしれません。
男性の洋装はダークスーツにベストを着て、ポケットチーフを使用した略礼装や準礼装にあたる恰好がよく似合います。
冬はコートを着てもいい?
寒い冬の時期にはコートを着てもいいのか、気になる人もいるでしょう。
基本的にはチェスターコートやノーカラーコートやトレンチコートなど、よほどカジュアルなものでない限りはコートを着用できます。
しかし、毛皮や革製、フェイクファーのコートなどはやめましょう。
また、花嫁の色とされている白色が基調となったコートも控えたほうが無難です。
コートを着用した場合には、会場に到着したらクロークで預けておきましょう。
神前式に参列する際のマナーと作法
参列者への説明ができるよう、神前式に参列する際のマナーと作法をチェックしましょう。
神前式での基本的なマナーは以下のとおりです。
- 素足は厳禁のため、靴下かストッキングが必要
- 途中での入場は不可
- 写真撮影が許可されているかを確認
- 持ち込むのは必要最小限の荷物のみ
そのほか、携帯電話の着信音が鳴ってしまわないようにすることもマナーの1つです。
また、神前式に参列する際に知っておきたい作法についてもご紹介します。
それぞれ詳しく確認しましょう。
素足は厳禁。靴下かストッキングを
神前式に参列する際には、かならず靴下かストッキングを履いておきましょう。
参列者も神殿に上がることになるため、靴を脱いだときに素足になる状態で参列してはいけません。
一般的には、女性は肌色のストッキングを、男性はグレーや黒色の靴下を履きます。
靴下やストッキングは汚れていないか、穴があいてしまっていないかなどを注意しましょう。
なお、砂利道などを歩くことになるため、靴もピンヒールのものは避けましょう。
途中での入場は不可
神前式では、もしも遅刻してしまったとしても途中での入場はできません。
「参進の儀」という新郎新婦を含めた全員で入場する儀式があり、これに遅れてしまうと参列が不可能になるため、遅刻しないようにとくに注意が必要です。
また、式が始まるよりも前に挙式の進行の説明を受けるため、開始よりも20~30分ほど前に集まるようにしましょう。
写真撮影が許可されているかを確認
神前式がおこなわれている会場では、写真撮影が禁止となっているケースが多いです。
これは神前式だけではなく、教会式であっても同じことがいえます。
とくに神聖な場所である挙式会場では、専属カメラマンのみしか撮影できない可能性が高いです。
勝手に写真を撮るのではなく、事前に許可されているのかどうかを確認しましょう。
持ち込むのは必要最小限の荷物のみ
神前式で持ち込んでいい荷物は、必要最小限の荷物のみです。
会場となる神社では、クロークやコインロッカーなどの荷物を預けるところが用意されていないケースが多くあります。
挙式中は決められた所作も多くあり、大きな荷物を持っていては邪魔になってしまいかねません。
参列の際には、貴重品やハンカチなどの必要最低限の荷物だけにおさえておくように心がけましょう。
神前式に参列する際の作法
神前式に参列する際は、基本的には係の方の介添えがあります。
そのため作法をそれほどしっかりと覚えていなかったとしても、ある程度動けるものです。
しかし、事前に作法を覚えておくとスムーズでしょう。
たとえば手水(ちょうず/てみず)の儀では、神社に参拝したときの動きと同じように手と口を柄杓の水で清めます。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)の儀では、新郎新婦が玉串を奉納する際に親族も立ち上がって二礼二拍手一礼をおこないます。
二礼をする際には、一礼のときよりも二礼のほうが深くお辞儀をするようにしましょう。
また神殿内では、畳の縁を踏まないように歩くことにも気を付けましょう。
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今回は神前式の参列に関してご紹介しました。
- 基本的には親族のみの儀式であること
- 近年は友人の参列も可能になってきていること
- 神前式の参列者の席順は、だいたいの決まりがあること
- 参列する際の服装は和装だけではなく洋装でもいいこと
- 冬はコートを着てもいいこと
- 神前式に参列する際には、事前にチェックしておきたいマナーがあること
- 事前に作法を覚えておくと安心してスムーズに参列がおこなえること
神前式といえば以前は親族のみの挙式スタイルでしたが、近年の人気の高まりによって友人を呼びたいというニーズに応える神社などが増えてきています。
もしも友人に祝福されながら神前式を挙げたいという希望がある場合は、会場となる場所が友人を呼ぶことを許可しているか、また親族の認識など、事前にチェックしておきましょう。
この記事を参考にして、自分たちが気に入るスタイルの式にしてください。
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