和婚を検討しているものの、神前式で誓いのキスをして良いのか、どのような演出を取り入れて良いのか迷う人もいるかもしれませんね。
そこで今回は、神前式におけるキスの扱いについて解説します。
キスをせずに夫婦の誓いを立てる方法も紹介しているため、困ったときの参考にしてください。
目次
神前式で誓いのキスはある?
結婚式には指輪の交換やウェディングケーキの入刀などさまざまな演出がありますが、中でも「誓いのキス」は最も注目度が高いシーンでもあります。
しかし、教会などで行われる印象が強いため、神前式でも同様に行って良いのかどうか迷うところです。
ここでは、神前式におけるキスの演出について、他の挙式スタイルと比較しながら解説します。
そもそも結婚式で誓いのキスをする理由は?
結婚式のキスには「誓いの言葉を封じ込める」という宗教上の意味合いが含まれています。
ただし、夫婦の誓いの証を立てられれば問題ないため、必ずしも口づけをする必要はありません。
口づけではなく、頬やおでこにキスをしても大丈夫です。
近年では手に口づけをしたり握手をしたりするなど、キスの代わりに行う演出のバリエーションが増えています。
神前式で誓いのキスは不要
神前式のスタイルは各神社で決まっている場合が多く、婚礼の儀としてキスをすることはありません。
神前式で誓いのキスをしたいと思っても、それを承諾してくれる神社は少ないのが現実です。
誓いのキスの代わりに、杯を飲み交わす儀式などが行われます。
人前でキスをしたくないという理由で、和婚スタイルを好んで選択するカップルも多いです。
誓いのキスは「キリスト教式」「人前式」のみ
日本の挙式には「教会式」「人前式」「神前式」「仏前式」の主に4つのスタイルがあります。
この中でキスをする慣習があるのは、チャペルで行われる教会式と、オリジナルの挙式を演出できる人前式に限られます。
教会式でも、実際に誓いのキスをするかどうかは新郎新婦の判断に委ねられています。
人前でキスをすることに抵抗があるのであれば、無理にする必要はありません。
誓いのキスには宗教上の意味合いがあるものの、しないという選択肢もあるのです。
教会式で式を挙げる場合でも、実際にキスをするかどうかは二人で相談して決めると良いでしょう。
神前式でキスの代わりになる演出
神前式では基本的にキスの演出をすることはありません。
しかし、和婚でも夫婦の誓いを立てる方法はあります。
ここでは、キスの代わりになる4つの演出を紹介します。
- 三々九度の盃
- 誓詞奏上
- 水合わせの儀
- 手合わせの儀
どれも新郎新婦の絆を深める素敵な演出です。
すべて取り入れてもかまわないので、二人でよく相談しながら決めていきましょう。
三々九度の盃
三々九度の盃とは、神酒を大・中・小の3つの盃に注いで新郎新婦で飲み交わす儀式です。
3つの盃は過去・現在・未来を意味しており、ご先祖への感謝や夫婦の誓いを示し、両家の安泰と子孫繁栄を願う儀式になります。
三々九度の盃は江戸時代に入ってから婚礼に採用され始め、後に一般庶民にも知られるようになりました。
現在では、神前式で必ずといっていいほど執り行われています。
神酒を一つの器で交互飲むことから、「夫婦として固い絆を結ぶ」「一生苦楽を共にする」という意味を持ちます。
儀式では盃に神酒が注がれますが、すべて飲み干す必要はありません。
神酒を口につける程度でも問題ないため、お酒が飲めない方も安心して取り入れられるでしょう。
キスの代わりになる演出として、最近では和装の人前式でもよく行われています。
誓詞奏上
誓詞奏上とは、新郎新婦が二人で誓いの言葉を読み上げる儀式です。
新郎が誓詞の全文を読み、新婦は自分の名前だけ読み上げるのが一般的です。
教会式では、牧師が新郎新婦に「永遠の愛への誓い」を問いかけ、それに答える形で二人が誓いの言葉を述べます。
これに対して、神前式では神に向かって宣言するという形式になります。
ただし、神社によっては誓詞奏上を行わないところや、二人で誓詞を読む場合もあるため、事前にきちんと確認しておきましょう。
水合わせの儀
水合わせの儀とは、新郎新婦が両家の実家で汲んできた水を注ぎ合わせる儀式です。
「新郎新婦が一つになる」「二つの家族が一つになる」という意味合いを持ち、新しい家族の誕生を祝います。
水合わせの儀は、日本古来、神前式で行われていた儀式です。
見た目も華やかで結婚式にふさわしい儀式ですが、和装をまとって行えば、より一層神聖な雰囲気が際立つでしょう。
最近では、お酒などの飲み物を二人で注いだり、植物に水を注いだりするなど、現代風にアレンジした演出も行われています。
二つのものが一つになるというポイントを押さえておけば、必ずしも作法や風習に固執する必要はないため、二人らしい個性的な演出を考えてみましょう。
手合わせの儀
手合わせの儀は、新郎と新婦が祭壇の前で向かい合って、手の平をそっと合わせる儀式です。
指輪を交換した後に行うことが多く、新郎新婦が結婚指輪をはめた左手を合わせて、「この人の手を離さず、愛していきます」と心の中で誓います。
もともとは人前式で人気の高い演出ですが、最近では和婚でも取り入れられることが多いです。
すごく盛り上がるような演出ではありませんが、その場で見ているゲストの心まであたたかくなるような優しい時間を共有できます。
「和装でキスをするのは抵抗がある」「静かで落ち着いた雰囲気の和婚にしたい」というカップルにピッタリの演出だと言えるでしょう。
神前式でキスをしたい場合はどうすれば良い?
神前式をする場合でも、アイディア次第でキスを取り入れることは可能です。
神前式の神聖な雰囲気も大事に守りつつ、自分たちなりの演出を考えてみましょう。
ここでは、おすすめの3つの方法を紹介するので、困ったときの参考にしてみてください。
神社ともよく相談しながら、二人が納得できる演出方法を取り入れてみましょう。
白無垢・カツラのときはキスを避ける
神前式で人気の高い衣装は、純白の白無垢です。
白無垢には「文金高島田」と呼ばれるカツラや、「綿帽子」や「角隠し」を合わせるのが一般的です。
しかし、カツラなどをつけた状態でキスをするとズレてしまい、せっかくの美しい和装姿が台無しになりかねません。
髪型をカツラでなく洋髪にすれば、和婚でもキスの演出ができます。
和傘で顔を隠す
キスはしたいけど少し恥ずかしいという場合は、和傘などのアイテムを活用しましょう。
大きな和傘を開いて二人の顔を隠せば、恥ずかしい気持ちも軽減されます。
和傘という和の要素も取り入れられるため、和婚にはピッタリの演出だといえるでしょう。
最近では和傘を使ったクロージングキスという演出も流行しています。
クロージングキスとは、新郎新婦が退場して扉が閉まる直前にキスをする演出のことです。
会場の照明を消した後、和傘だけをライトアップすると、新郎新婦の顔がシルエットで浮かび上がり、ロマンチックなシーンに仕上がります。
最近は友人も参列できる神社が増えているため、式を盛り上げる演出としておすすめです。
和装人前式をする
人前式とは、神仏に結婚を誓う代わりに、参列者全員に結婚の証人となってもらう形式です。
近年は人前式スタイルを選ぶカップルも増えています。
人気が高まっている最大の理由は、自由度の高さです。
人前式には決まった儀式や演出がなく、衣装から会場まで二人で自由にプランニングできるため、完全オリジナルの挙式を実現できます。
白無垢を着てバージンロードを歩き、誓いのキスを交わすといった演出も、人前式であれば可能です。
和装の姿でキスの演出をしたいなら、自由な形式で臨める和婚人前式を選ぶと良いでしょう。
まとめ:挙式スタイルで迷ったときは無料相談会へ!
今回は神前式におけるキスの演出についてご紹介しました。
・誓いのキスには「誓いの言葉を封じ込める」という宗教上の意味合いがある
・誓いのキスがあるのはキリスト教式と人前式のみで、神前式では必要ない
・神前式では誓いのキスの代わりに「三々九度の盃」「誓詞奏上」などを行う
・神前式でキスをしたいなら「カツラ」「綿帽子」「角隠し」を避ける
・和婚人前式なら和装でも自由にキスの演出ができる
神前式の場合、婚礼の儀としてキスをすることはありません。
キスをしたいと神社に相談しても、承諾してくれるケースは少ないです。
しかし、神前式では誓いのキスの代わりにできる素敵な演出が複数あります。
水合わせの儀や手合わせの儀なら、現代風におしゃれにアレンジすることも可能です。
迷ったときはこの記事を参考にして、自分たちが気に入る演出を取り入れてみましょう。
和婚でもキスをしたいという場合は、 和婚人前式を選ぶことをおすすめします。
二人でよく相談して、自分たちらしい結婚式の演出を考えてみましょう。
和婚スタイルでは、神社選びから衣装選び、当日の段取りにいたるまで、神前式に関する手配をフルサポートします。
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