和装のいろは

丸わかり!結婚式で母親が着る黒留袖のマナーや選び方について紹介

投稿日:2022年6月11日 更新日:

新郎新婦の母親が「黒留袖」を着用するのは、日本の結婚式での伝統的風習です。

ただ、初めて黒留袖を着てわが子の結婚式を迎える母親にとっては、結婚式当時に着る黒留袖のしきたりなどを事前に知らないとなにかと不安に感じることでしょう。

そこで、新郎新婦の母親のために、黒留袖のマナーや選び方について詳しく紹介しています。

この記事を読めば、結婚式当日には不安なく余裕を持って迎えられることでしょう。

ぜひ黒留袖を選ぶ際の参考にしてください。

 

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黒留袖の基本知識

黒留袖は一般的に第一礼装ともいわれているほどで、既婚女性の着物の中でとても格式が高い着物です。

おごそかな儀式を飾る黒留袖は、既婚女性にとって大切な衣装ともいえます。

この項目では、黒留袖に関する基本的な知識を紹介しています。

黒留袖のTPO

黒留袖はいわば日本版フォーマルドレスであり、格式のあるお祝い事に既婚女性が着るしきたりがあります。

お祝い事でも格式が高い儀式が結婚式で、花嫁花婿の母親は黒留袖を着て挙式に臨むことが一般的です。

この場合、男性の紋付と同じように家紋を付けた黒留袖を着ることになります。

黒留袖に家紋があることで「〇〇家」の主婦であることを参列者に示す意味があるのです。

黒留袖のマナーとルール

黒留袖は、古くからの伝統を継承している既婚女性が着る礼服だけに、いくつかのマナーと守るべきルールがあります。

黒留袖が日本の伝統文化を象徴しているだけに、昔には存在していなかった装飾品を付けるのはタブーとされています。

それは「イヤリング」や「ネックレス」などです。

そもそもこれらの装飾品は黒留袖だけでなく着物には似つかわしくありません。

身に付ける装飾品は、既婚女性であることを示す結婚指輪くらいにしておくのが無難でしょう。

また、今はやりのアートネイルも黒留袖には合いません。

ベージュピンクなどの控えめなマニキュアがよいでしょう。

また、黒留袖を着る際には白い長襦袢にすることが基本ルールです。

男性の紋付と同様に黒留袖の黒色と襟元から少しだけ見える純白の長襦袢の黒白のコントラストが礼装の美しさを一層引き立ててくれます。

当然ながら、長襦袢の下に着る下着も白色のものを選びましょう。

結婚式で黒留袖を着る意味

結婚式など晴れのお祝いごとで既婚女性が着る黒留袖は、日本の伝統的な着物文化を象徴する礼装となっています。

結婚式での黒留袖は、原則として新郎新婦の母親または親戚縁者の既婚女性や仲人の夫人が着る習わしです。

黒留袖は、かしこまった格別の儀式の際に、招待客をお迎えする側の既婚女性着る礼装です。

儀式に参列していただいた方へお礼の意味が込められています。

したがって、招待された側の女性が黒留袖を着るのは本来の意味からするとご法度ということになります。

黒留袖の種類

黒留袖にもいくつかの種類があり、特に柄は黒留袖を選ぶ際の重要なポイントです。

以下に黒留袖の代表的な柄や素材の種類を紹介し、同時に黒留袖をレンタルする場合のポイントについて紹介します。

鳳凰

中国の伝説の鳥である「鳳凰」の柄は、古代から夫婦和合を象徴していることから結婚式にふさわしく季節を選ばない柄です。

絽(ろ)

夏場の結婚式には、からみ織という技法で織られた通気性のよい「絽」の黒留袖を選びましょう。

絵柄は邪気払いの意味がある孔雀や縁起が良いとされるおしどりの柄が似合います。

菊の文様

長寿を願う花として知られる菊の文様も、幅広い年代の女性に選ばれている柄です。

金色に輝く菊の文様と金色に彩られた波模様のコントラストは華麗な雰囲気を漂わせます。

黒留袖をレンタルするのにおすすめなお店

黒留袖のレンタル費用は、2千円から6千円くらいまでが相場です。

普及品から高級品まで揃っており、好みに合わせて選べる点が魅力です。

以下に黒留袖をレンタルする際の注意点について紹介します。

  • 実績があり、一般の評価が高く信頼できるレンタル店であること
  • 種類が豊富に揃っていること
  • 予約から返却までのスケジュールが明確に表示されていること
  • 金額が安価過ぎ高額過ぎのどちらでもなく適正価格であること
  • 利用前後のサービスやサポートのシステムが整っていること

近年はネットでのレンタルショップも増えていますが、大事な結婚式で着る黒留袖は、やはり実物を見て決めるのが無難です。

できれば実店舗に足を運んでレンタルしたいものです。

 

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黒留袖の着こなし方

身内の結婚式で初めて黒留袖を着る女性にとって、黒留袖の着こなしについて、どこをどのように気を付ければよいのか不安なものです。

黒留袖の着こなし方に関する注意点を以下に紹介します。

黒留袖着用時の髪型

黒留袖を着た時は、アップスタイルの髪型にしましょう。

毛先のカールなどは控え、あくまでも着物によく似合うアップヘアーが原則です。

前髪は、前に下ろすよりもすっきりとアップにしておく方がよいかもしれません。

もちろんお辞儀をした際に髪が乱れることのないように、ヘアピンやネットを使うことも忘れないようにしましょう。

黒留袖のメイク

黒留袖を着た時のメイクでは、以下の点に注意しましょう。

しっかり目のメイクで

いつもよりもしっかり目のメイクを心がけましょう。

身内の晴れの舞台なので、ナチュラルメイクよりも上品さが感じられるメイクが理想です。

色づかいに配慮する

多くの色を使いすぎるメイクは禁物です。

また、華やかさを出そうとラメやパールなどを使うのも気品を損なうのでやめておくのが無難でしょう。

ファンデーションと目元口元がポイント

ファンデーションは少し明るめにしておきましょう。

あまり立体感が出ないファンデーションが基本です。

目元は少し太めのアイラインにして、眉はふんわりとした丸みのある感じに。

口紅はローズやブラウンレッド色であくまでも上品な仕上がりを心がけましょう。

黒留袖に合う帯

黒留袖を上手に着こなすには、どのような帯を選ぶのかが重要です。

せっかく柄や色合いのよい黒留袖であっても、肝心の帯が着物に合っていなければ台無しになるからです。

黒留袖に合う帯と帯に合わせる帯揚げと帯揚げの選び方のポイントは以下のようになっています。

黒留袖用の帯の色は、慶事に合うおめでたい色として「白・金・銀」の3色のいずれかが基本です。

この3色の中から黒留袖の柄に最もよく合う色を決めます。

帯揚げ

帯揚げは、黒い着物によく映える白を選ぶのが無難です。

金や銀の糸で刺繍が施されているものを選んでもよいでしょう。

帯締め

帯締めは帯を引き立たせる役目を持っています。

帯揚げと同じく白い色にするのがベストです。

白地であれば、柄が入っているものでも構いません。

黒留袖に合う小物

黒留袖で用いる小物(アクセサリー)のうち、絶対に必要なものは「髪飾り・草履・バッグ・マスク」などです。

これらの小物を選ぶポイントを以下に紹介します。

髪飾り

黒留袖に最も適している髪飾りは、日本の伝統工芸品として有名な本べっ甲細工や漆塗りのものといわれています。

しかし、これらは高額なものが多いので、上品に感じられるものであれば材質にこだわる必要はなく、着物の柄に合わせた色のものを選ぶのがよいでしょう。

着物に合うデザインでパールや珊瑚などのアクセサリーが付いたものもおすすめです。

なお、髪飾りの価格相場は、本べっ甲細工などの高級品では約6万円~8万円ほどとかなり高額で、これに特別な装飾が加わると、プラス数万円が加算されることになります。

本べっ甲細工でも玉かんざしは約2万円程度で、プラスティック製かんざしなら数千円程度とかなり安価なので、予算に合わせて選択するのが望ましいでしょう。

草履

草履はバッグと一式として考えましょう。

共に同じ色あいで同じようなデザインのものをセットで揃えるのが原則です。

色は帯と同じく「白・金・銀」がスタンダードで、この3色の中から選ぶのが無難でしょう。

バッグ

バッグを選ぶ際には、当日バッグに入れる小物類を事前に揃えておくことが大切です。

小さめのバッグを選んでしまい、必要なものが全部入らないことがないように、若干大きめのバッグにしておきましょう。

マスク

最近はコロナ禍の影響で結婚式への参列の際にもマスクが必須となっています。

複数の人々が集う結婚式では感染リスクを回避するため、5層構造の上質のものがベストです。

素材は着物に合うシルク地のものは高級感があり、黒留袖での結婚式にはふさわしいグッズといえます。

まとめ:大切な結婚式は印象に残る黒留袖で迎えよう

初めて黒留袖を着て母親という立場で迎える晴れの結婚式。

結婚式当日が不安な母親のために、黒留袖に関する大切な以下のポイントを紹介しました。

  • 黒留袖は既婚女性が着る格式ある礼装着物
  • ネックレス、イヤリングなど装飾品はNG
  • 代表的種類は「鳳凰・絽・菊」
  • レンタルのポイント
  • 髪型はアップスタイルで
  • メイクはしっかり目、色づかいと目元口元に注意
  • 「帯・帯揚げ・帯締め」の選択ポイント
  • 草履とバッグは一式で、マスクはシルク地に

長く記憶に残る結婚式にするためにも、印象に残る晴れやかな黒留袖で結婚式当日を迎えましょう。

 

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