和婚のいろは

挙式だけで叶える、心温まる結婚式の作り方

投稿日:2024年8月31日 更新日:

結婚式は、二人の愛を誓い合う大切な瞬間です。
近年、シンプルながらも心に残る挙式のみの結婚式を選ぶカップルが増えています。
費用を抑えつつ、本当に大切な人たちと静かに愛を祝福する。
そんな新しいスタイルの結婚式が、多くの共感を得ているのです。

本記事では、挙式のみの結婚式の魅力や特徴、準備のポイントについて詳しくご紹介します。

挙式のみの結婚式とは

挙式のみの結婚式は、文字通り結婚式の中心となる挙式だけを行う形式です。
従来の結婚式に比べてシンプルですが、二人の愛を誓い合う大切な瞬間を大切な人々と共有できる特別な機会です。

挙式のみプランの特徴

挙式のみプランの最大の特徴は、その簡素化された形式にあります。通常の結婚式では、挙式の後に披露宴や二次会が続きますが、このプランではそれらを省略します。

挙式の形式は、教会式やシンプルな人前式など、カップルの希望に応じて選択できます。所要時間は通常30分から1時間程度で、参列者も身内や親しい友人に限定されることが多いです。

挙式のみに焦点を当てることで、二人の誓いの瞬間をより印象的に演出できるのが大きな魅力です。

従来の結婚式との違い

従来の結婚式と比較すると、挙式のみの結婚式には明確な違いがあります。
まず、規模が大幅に縮小されます。参列者数は通常10〜30人程度と少なく、親族や親しい友人のみが出席します。また、披露宴がないため、食事や余興、演出などの準備が不要です。
これにより、準備の負担や費用が大幅に軽減されます。

一方で、挙式の時間や写真撮影には十分な時間をかけることができ、二人の誓いの瞬間により集中できるのが特徴です。
従来の結婚式のような華やかさはありませんが、より親密で心のこもった式となります。

挙式についての詳しい情報が知りたい方は、関連記事「挙式とは?披露宴との違いやスタイル別の特徴、披露宴をしない場合のポイントを解説」にて解説しているので、ぜひご覧ください。

挙式のみを選ぶ理由

挙式のみの結婚式を選ぶカップルが増えている背景には、さまざまな理由があります。
経済的な観点から、時間や労力の節約、そして親密な時間の確保など、多くのメリットが挙げられます。

コスト面でのメリット

挙式のみの結婚式の最大の利点は、費用を大幅に抑えられることです。従来の結婚式では、会場費、料理代、衣装代、引き出物など、多岐にわたる費用が発生します。

しかし、挙式のみなら、これらの費用の多くを削減できます。
特に、披露宴にかかる費用(料理代、会場装飾、余興など)が不要になるため、総額を大きく抑えることが可能です。
この節約した費用を、新生活の資金や新婚旅行、マイホーム購入の頭金などに充てることができます。経済的な負担を軽減しつつ、二人の新しい人生のスタートを応援してくれる形式といえるでしょう。

時間と労力の節約

挙式のみの結婚式を選ぶもう一つの大きな理由は、準備にかかる時間と労力を大幅に節約できる点です。従来の結婚式では、会場選びから始まり、招待状の準備、席次表の作成、余興の練習など、膨大な時間と労力が必要です。

一方、挙式のみなら、これらの準備の多くが不要になります。挙式会場と日程を決め、参列者に連絡を取るだけで基本的な準備は整います。
この時間の節約は、仕事が忙しいカップルや、準備に時間をかけたくないカップルにとって大きな魅力となります。
また、準備にストレスを感じることなく、結婚式当日を迎えられるのも大きなメリットです。

親族や親しい友人との親密な時間

挙式のみの結婚式の魅力は、少人数での親密な時間を過ごせることにもあります。大規模な披露宴では、多くのゲストへの対応に追われ、肝心の家族や親しい友人と十分な時間を過ごせないことがあります。

しかし、挙式のみなら、本当に大切な人たちだけを招いて、心からの祝福を受けることができます。
挙式後の時間も、ゆったりと写真撮影をしたり、少人数での会食を楽しんだりと、より濃密なコミュニケーションが可能です。

この親密な時間は、新郎新婦にとっても、参列者にとっても、かけがえのない思い出となるでしょう。結婚式本来の意味である「愛を誓い、周りの人々に感謝を伝える」という本質に立ち返ることができるのです。

 

挙式のみの結婚式の流れ

挙式のみの結婚式は、シンプルながらも心に残る特別な一日となります。その流れを知ることで、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。
ここでは、準備段階から当日の流れ、そして挙式後の過ごし方までを詳しく見ていきます。

準備段階での注意点

挙式のみの結婚式であっても、事前の準備は重要です。まず、挙式の日程と会場を決定することから始めましょう。人気の会場や日程は早めに埋まってしまうので、半年から1年前には予約することをおすすめします。

次に、参列者のリストを作成し、招待状を送ります。挙式のみの場合、参列者は少人数になるため、一人一人に丁寧な案内をすることが大切です。

また、衣装の選択も重要なポイントです。挙式のみだからこそ、こだわりの衣装を選ぶことができます。ドレスやタキシード、和装など、二人の希望に合わせて選びましょう。

写真撮影のプランも忘れずに検討してください。挙式のみの場合、写真が大切な思い出となるので、プロのカメラマンに依頼することをおすすめします。

当日のタイムスケジュール

挙式当日は、通常以下のようなスケジュールで進行します。

  1. 会場入り(挙式の2〜3時間前)
  2.  ヘアメイク、着付け
  3. 参列者の受付開始(挙式の30分前頃)
  4. 挙式開始
  5. 記念撮影
  6. 退場

挙式自体は30分から1時間程度で終了しますが、準備や写真撮影を含めると、全体で3〜4時間程度を見込んでおくとよいでしょう。
挙式の形式(教会式、人前式など)によって多少の違いはありますが、基本的な流れは変わりません。当日は余裕を持ったスケジュールを組み、慌ただしくならないよう注意しましょう。
また、参列者の方々とゆっくり話す時間も確保できるよう計画することが大切です。

挙式後の過ごし方

挙式が終わった後の時間の使い方は、カップルによってさまざまです。多くの場合、参列者との記念撮影や小規模な会食を行います。

会食は、挙式会場内のレストランや近隣の飲食店を利用するのが一般的です。この時間を使って、参列者一人一人と丁寧に会話を交わし、感謝の気持ちを伝えることができます。

また、二人だけの時間を大切にしたい場合は、そのまま新婚旅行に出発するカップルもいます。挙式後の過ごし方に決まりはありません。二人の希望や、参列者との関係性を考慮して、最適な方法を選びましょう。
どのような形であれ、挙式後の時間も含めて、この特別な一日を心ゆくまで楽しむことが大切です。

 

挙式のみプランの費用相場

挙式のみの結婚式を選ぶ大きな理由の一つが、費用の抑制です。しかし、具体的にどの程度の費用がかかるのか、また何にお金がかかるのかを知っておくことは重要です。
ここでは、挙式のみプランの一般的な費用相場と、追加オプションについて詳しく見ていきましょう。

一般的な費用の内訳

挙式のみプランの費用は、場所や内容によって大きく異なりますが、一般的には20万円から100万円程度が相場となっています。
この中には、以下のような項目が含まれます。

  • 挙式会場費:10万円〜50万円
  • 衣装レンタル料:10万円〜30万円
  • ブーケ・ブートニア:2万円〜5万円
  • ヘアメイク:3万円〜10万円
  • 写真撮影:5万円〜20万円

これらの費用は、会場や地域によって大きく異なります。例えば、人気の教会や観光地での挙式は、一般的な会場よりも高額になる傾向があります。

また、衣装も既製品のレンタルか、オーダーメイドかによって大きく価格が変わります。ヘアメイクや写真撮影も、プロフェッショナルの技術や経験によって料金が異なります。

挙式のみプランは、カスタマイズの自由度が高いのが特徴です。二人の希望や予算に合わせて、各項目の内容を調整することができます。

例えば、衣装を購入済みの場合はレンタル料が不要になりますし、友人にプロのカメラマンがいれば写真撮影費用を抑えられるかもしれません。
重要なのは、二人にとって大切な要素に重点的に予算を配分することです。挙式のみだからこそ、こだわりたいポイントにしっかりと投資することができるのです。

追加オプションと料金

基本的な挙式プランに加えて、さまざまな追加オプションを選択することができます。
これらのオプションを活用することで、よりパーソナライズされた、思い出深い挙式を演出することが可能です。
以下に、一般的な追加オプションとその概算費用を紹介します。

  • フラワーシャワー:2万円〜5万円
  • 生演奏(ピアノやヴァイオリンなど):5万円〜15万円
  • プロフェッショナルビデオ撮影:10万円〜30万円
  • ウェディングケーキ:3万円〜10万円
  • 参列者用の軽食や飲み物:1人あたり3,000円〜10,000円

これらのオプションは、挙式に彩りを添え、より印象的な式にすることができます。
例えば、生演奏は挙式の雰囲気を大きく盛り上げる効果があります。また、プロのビデオ撮影を依頼すれば、その日の感動を動画で残すことができます。ウェディングケーキは、挙式後の簡単な歓談の場で活用でき、参列者との楽しい時間を演出できます。

ただし、これらのオプションを全て選択すると、費用が大幅に増加する可能性があります。二人にとって本当に必要なオプションを選び、予算とのバランスを取ることが重要です。

また、一部のオプションは、友人や家族の協力を得ることで、費用を抑えつつ、より心のこもったものにできる可能性もあります。
挙式のみの結婚式だからこそ、一つ一つのオプションの意味を考え、二人らしい選択をすることが大切です。

 

挙式のみでも印象的に演出するアイデア

挙式のみの結婚式でも、工夫次第で心に残る素敵な思い出を作ることができます。
ここでは、衣装や装飾、写真・ビデオ撮影、そしてゲストへの心遣いという3つの観点から、印象的な演出のアイデアをご紹介します。

衣装や装飾にこだわる

挙式のみの結婚式では、衣装や会場の装飾が大きな印象を左右します。衣装に関しては、レンタルだけでなく、オーダーメイドや購入も視野に入れてみましょう。
例えば、家族から受け継いだドレスをリメイクしたり、二人の思い出の場所をモチーフにしたデザインを取り入れたりすることで、世界に一つだけの特別な衣装になります。

会場の装飾も、二人らしさを表現する重要な要素です。季節の花々を使ったフラワーアレンジメントや、二人の思い出の品々をディスプレイするなど、参列者の目を楽しませる工夫ができます。

また、挙式会場の入り口に、二人の成長を綴った写真展示を設けるのも素敵です。
これらの装飾は、挙式前後の時間に参列者が楽しむことができ、会話のきっかけにもなります。

色にこだわるのも一案です。二人の好きな色や、結婚式のテーマカラーを決めて、衣装や装飾、ブーケなどに一貫して使用することで、統一感のある印象的な挙式が実現できます。

写真・ビデオ撮影の重要性

挙式のみの結婚式では、その瞬間を記録する写真やビデオの重要性が一層高まります
プロのカメラマンやビデオグラファーに依頼することで、技術的にも芸術的にも高品質な記録を残すことができます。

撮影の際は、挙式の様子だけでなく、準備段階や挙式後の和やかな時間も含めて撮影することをおすすめします。また、参列者全員での集合写真や、家族ごとの記念撮影なども忘れずに行いましょう。
これらの写真は、後日参列者にお礼状と共に送ることができ、喜ばれること間違いありません。

最近では、ドローンを使用した空撮や、360度カメラでの撮影など、新しい技術を活用した撮影方法も人気です。これらを取り入れることで、従来にない角度や視点から挙式の様子を残すことができます。

また、参列者にも撮影を楽しんでもらうのも良いアイデアです。例えば、使い捨てカメラを各テーブルに置いておいたり、専用のハッシュタグを作成してSNSでの共有を呼びかけたりすることで、多角的な視点から当日の思い出を集めることができます。

ゲストへの心遣い

挙式のみの結婚式では、参列者が少人数になるからこそ、一人一人へのきめ細やかな心遣いが可能になります。これらの心遣いが、挙式をより印象的なものにする大きな要素となります。

まず、参列者への感謝の気持ちを込めた手書きのメッセージカードを用意するのはいかがでしょうか。挙式前に席に置いておくことで、参列者を温かく迎えることができます。
また、挙式後の記念品として、二人の好きな本に寄せ書きをしてもらったり、思い出の品をアレンジしたオリジナルグッズを贈ったりするのも素敵です。

参列者の快適さにも配慮しましょう。例えば、屋外での挙式の場合、日よけや飲み物を用意したり、室内でも温度調節に気を配ったりすることが大切です。
また、高齢の参列者のために、椅子の配置や動線にも注意を払いましょう。

挙式後の時間の過ごし方も工夫できます。少人数だからこそ、全員で楽しめるアクティビティを企画するのも良いでしょう。
例えば、二人の思い出のロケーションでのミニツアーや、参列者全員での記念植樹など、ユニークな体験を共有することで、より深い絆を築くことができます。
これらの心遣いが、挙式のみの結婚式を、参列者にとっても特別な思い出にするのです。

 

まとめ

挙式のみの結婚式は、シンプルでありながら心に残る特別な一日を演出できます。コスト面での利点、準備の簡素化、親密な時間の確保など、多くのメリットがあります。

大切なのは、二人らしさを大切にし、参列者への心遣いを忘れないこと。
衣装や装飾、写真撮影、ゲストへの配慮など、工夫次第で印象的な挙式が実現できます。
挙式のみのプランを検討中の方は、この記事を参考に、自分たちにとって最高の一日を作り上げてください。

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