和装のいろは

白無垢で綿帽子が似合うのはどんな顔?似合う顔や注意点を知ろう

投稿日:2022年11月30日 更新日:

「せっかく白無垢を着るなら、伝統的でかわいい綿帽子にしたい」そう思っても、自分に似合うか心配という人も多いのではないでしょうか。

この記事では、綿帽子が似合う顔や綿帽子の魅力、見落としてしまいがちな注意点をまとめました。

綿帽子にするか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

和装の結婚式の憧れ!綿帽子の基礎知識を確認しよう

綿帽子とは、日本の結婚式で着用される白い袋状の帽子のことです。

神前式において白無垢と綿帽子の組み合わせは最も格式高い花嫁衣装とされています。

綿帽子にはウェディングドレスのベールと同じように、挙式が終わるまで新郎以外に顔を見せないという意味も込められています。

和装の結婚式を検討している方にとって、憧れの衣装でもあるでしょう。

綿帽子は結婚式のみの着用がマナーで、披露宴で着用はできません。

前撮りの場合は綿帽子を着用しても問題ないとされていますので、前撮り用衣装としてもぜひ検討してみてくださいね。

綿帽子の起源とは?

綿帽子の起源は平安・鎌倉時代にさかのぼります。

当時の高貴な女性は、素顔を見られないように袿(うちぎ)や単に衣(ころも)と呼ばれる衣服を被って外出する習慣がありました。

また、防寒や整髪のために使われる油のホコリ除けの意味もあり、これが現代の綿帽子の風習につながっています。

綿帽子は日本の風習に根ざした、伝統のある衣装だということがわかりますね。

白無垢と綿帽子はセットでないとダメ?

白無垢で結婚式をするなら、綿帽子を必ず被らないといけないと思っている方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、白無垢でも綿帽子の着用は必須ではありません。

近年の結婚式のスタイルでは、白無垢に洋髪を合わせるケースも多くなっています。

洋髪は髪飾りやボリュームの関係で、綿帽子がうまく取り付けられない場合もあり、こうした場合には綿帽子は被らなくても問題ありません。

 

ただし伝統のある神社で挙式を行う場合は、挙式中だけでも綿帽子の着用が求められることがあるようです。

綿帽子と角隠しにはどんな違いがある?

綿帽子と比較される伝統的な花嫁衣裳に「角隠し」があります。綿帽子と角隠しにはどのような違いがあるのでしょうか?見た目の違いはもちろん、それ以外にも着用シーンやヘアスタイルの制限など、どちらかを選ぶ前に知っておきたい違いがいくつかあります。

ここでは綿帽子と角隠し、それぞれ花嫁に必ず知っておいてほしいポイントをまとめました。

イメージの違い

綿帽子には柔らかで清楚、花嫁らしいというイメージを抱く人が多いようです。

挙式中に顔の一部しか見えないため、日本の花嫁らしい奥ゆかしいイメージを演出できます。

角隠しはフェイスラインがあらわになるため、すっきりしてスタイリッシュなイメージを演出でき、化粧映えの効果も狙えるでしょう。

凛とした花嫁というとイメージが近いのではないでしょうか。

着用シーン、合わせられる衣装の違い

綿帽子は挙式でしか着用できません。

また合わせられる衣装も白無垢だけです。

色打掛で挙式を検討している人は、綿帽子が着用できないことにご留意ください。

「白無垢の挙式だけ」でしか着用できないところも、綿帽子が最も格式が高いといわれるゆえんです。

角隠しは挙式・披露宴のどちらでも着用できます。

また白無垢だけでなく色打掛、引振袖などどんな和装にも合わせられるのでコーディネートの自由度が高いのがポイントです。

ヘアスタイルの制限の違い

綿帽子は顔のほとんどが隠れるため、ヘアスタイルの自由度が高くなっています。

日本髪だけでなく洋髪でも問題なく着用でき、挙式からそのまま披露宴に臨みたい方にとっては手間や時間が省けて便利かもしれません。

角隠しは顔全体があらわになるため、日本髪しか選べません。

角隠しを着用する際に結われる「文金高島田」という日本髪は、花嫁しか結うことが許されない特別な髪型です。

文金高島田が一番映えるのはやはり角隠しですので、あえて伝統的な日本髪を選ぶのも魅力的な選択肢ですね。

色打掛に合わせられる角隠しとは?意味や由来、綿帽子との違いをか解説

綿帽子を選ぶ4つのメリット

綿帽子を選ぶとどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは「綿帽子と角隠し、どちらのメリットも比較して選びたい」という方に向けて、綿帽子を選ぶメリットを4つにまとめました。

柔らかい雰囲気を持つ綿帽子ですが、意外にも小顔効果やヘアスタイルの幅広さなど実用的なメリットもあります。

綿帽子が自分の理想の結婚式のスタイルに合うかどうか検討してみてください。

1.奥ゆかしさやかわいらしい印象を演出できる

綿帽子は顔全体が見えないので、神秘的で奥ゆかしいイメージを演出できます。

ウェディングドレスのベールと同じく、結婚式が終わるまでは新郎以外に顔を見せないという意味があるのもロマンチックですね。

「柔らかい、かわいらしい、奥ゆかしい」というイメージを演出したいと考えているなら、綿帽子はそうした雰囲気を作る手助けをしてくれます。

2.小顔効果が期待できる

綿帽子は、サイズがきちんと合ったものを着用すれば小顔効果が期待できます。

綿帽子が大きすぎたり小さすぎたりするとバランスが悪くなりますので、事前にヘアスタイルの打ち合わせを行い、綿帽子のサイズや装着位置の事前打ち合わせをしておくことが小顔に見せるポイントです。

手間を惜しまず、リハーサルは入念に行いましょう。

3.ヘアスタイルの自由度が高い

綿帽子は、ドレスに合うような洋髪でも問題なく着用できます。

最近では披露宴でドレスに着替える人も多いことから、綿帽子に洋髪を合わせることも珍しくありません。

いったん文金高島田を結ってから洋髪を作り直すのは大変なので、最初からお直しの時間が短くて済む洋髪を選ぶ人が増えているようです。

また「和装がいいけどかつらには抵抗がある」という人にも、洋髪綿帽子が人気となっています。

4.人生に一度きりの体験ができる

綿帽子は花嫁しか着用できない伝統的な日本の衣装です。

結婚式しか着用のチャンスがない衣装ですので、まさしく「人生に一度きりの体験」となるでしょう。

「花嫁姿といえば白無垢に綿帽子」というイメージを持っている親世代も多くいます。

自分が特別感を感じられるだけでなく、親を喜ばせることもできるのは綿帽子にしかないメリットです。

綿帽子を着用するときの3つのポイント

綿帽子を着用するときには、注意しなければならないポイントもあります。

綿帽子の着け方で特に重要なのは「バランス」です。

バランスが崩れてしまうと、せっかくのかわいらしい雰囲気や小顔効果も十分に得られないということになりかねません。

ここでは、綿帽子を着用するときに気をつけたい3つのチェックポイントを紹介します。

リハーサルの際にはこれらのポイントを守れているか、しっかり確認しておきましょう。

1.自分に合ったサイズのものを選ぶこと

一般的な綿帽子には2~3種類のサイズが用意されています。

綿帽子はヘアスタイルや自分の顔・身体のサイズに合わせて、ぴったりのサイズを選ぶことがポイントです。

綿帽子が小さすぎると、被っているというよりも頭に乗せているような印象になり頭がきゅうくつに見えてしまいます。

これとは逆に大きすぎると顔が隠れすぎてしまったり、頭が重たい印象に見えてしまったりするので、サイズ選びがとても重要なのです。

2.前髪の有無に合わせて綿帽子の位置を調整すること

前髪ありや洋髪などの現代的なヘアスタイルの場合は、綿帽子を浅めに着けると軽やかな印象を演出できます。

前髪なしや日本髪の場合は、少し深めに着用すると伝統的な奥ゆかしさを表現できておすすめです。

ヘアスタイルのバランスによってちょうどいい位置が変わりますので、結婚式当日も鏡を見ながら微調整できるといいですね。

3.横からのシルエットも確認すること

綿帽子は横からのシルエットも大切です。

ヘアメイク中に鏡を見ていると、正面からの見え方だけに注意がいってしまいがちです。

ぜひ自分以外の人に、横からのシルエットを確認してもらってください。

綿帽子の両サイドが肩に乗ってしまうとシルエットが潰れてしまうので、全体を見てふんわりした形になっているかチェックしましょう。

綿帽子を選ぶときに気をつけたい2つのポイント

綿帽子を選ぶときには、あらかじめ知っておきたいポイントが2つあります。

それは綿帽子と色打掛は組み合わせできないことと、ヘアスタイルによっては専用の道具が必要になるということです。

綿帽子には合わせる衣装の制約があるため、知らずに衣装選びを進めると気に入った衣装が選べないということになってしまいかねません。

ぜひ、あらかじめ注意点を確認しておいてください。

1.色打掛と綿帽子の組み合わせはNG

綿帽子は日本の伝統的な花嫁衣装で、組み合わせられるのは白無垢だけと決まっています。

華やかな色打掛も魅力的ですが、清楚で奥ゆかしい白無垢だからこそ綿帽子が似合うというのも納得です。

もし挙式で色打掛を検討しているなら、角隠しや綿帽子なしのヘアスタイルにする必要があるでしょう。

もちろん綿帽子を取り外せば、披露宴で色打掛を着用しても何の問題もありませんよ。

2.洋髪の場合は綿帽子キーパーが必要

洋髪は髪型に高さが出ないため、綿帽子を直接着用できません。

「綿帽子キーパー」と呼ばれるクジャクのような形のアイテムを使ったり、洋髪の上に綿を乗せて膨らみを出したりする対応が取られます。

綿帽子キーパーは一度しか使わないものなのでレンタルを検討したいところですが、業者によってはレンタルに対応しているところとそうでないところがあるので、確認するようにしましょう。

綿帽子が似合う顔はどんな顔?綿帽子がおすすめの人3選

「私の顔に綿帽子が似合うかな?」

「綿帽子はどんな人におすすめなの?」

そんな悩みがある方に向けて、綿帽子がおすすめの人を3パターンに分けて紹介します。

綿帽子を選びたいけど自分に合うか自信がないという人は、この3パターンのどれかにあてはまるかどうかチェックしてみてください。どれか1つでもあてはまれば、綿帽子がぴったりな可能性大ですよ。

1.丸顔や年齢より若く見られる人

綿帽子は丸顔や年齢より若く見られがちな人、かわいらしい顔立ちの人によく似合います。

綿帽子そのものが丸くふっくらとした形をしていてかわいらしいイメージがあるので、こうした雰囲気の人に似合うというのも納得ですね。

もちろん、キリッとした顔立ちの人は綿帽子が似合わないというわけではありません。

顔立ちは気にしすぎず、なりたい花嫁のイメージで選んでみてもよいのではないでしょうか。

2.フェイスラインをカバーしたい人

綿帽子は顔全体をあらわにしないシルエットなので、フェイスラインに悩みがあったり丸見えになるのが恥ずかしかったりする人に向いています。

フェイスラインを隠すだけでなく、首が短い、襟足や鬢を見せたくないなどの悩みも解決してくれるでしょう。

 

綿帽子は気になるところをただ隠すだけでなく、顔がちらりと見えることで奥ゆかしさを演出してくれるのも嬉しいですね。

3.柔らかい雰囲気を演出したい人

綿帽子には柔らかくかわいらしい花嫁というイメージがあります。

角隠しだと意志の強い凛とした雰囲気になりますので、「花嫁姿はかわいい方がいい」という人には綿帽子がおすすめです。

結婚式はたくさん写真を撮るので、何十年も先まで記録が残ることになります。自分がなりたい花嫁のイメージを優先して衣装を決めるのがおすすめですよ。

まとめ:伝統的だからこそ決まりごとも。プランナーに相談してみよう

この記事では、白無垢や綿帽子について以下のことを説明しました。

  • 綿帽子の起源
  • 綿帽子と角隠しの違い
  • 綿帽子を選ぶメリット
  • 綿帽子を着用するときの注意点
  • 綿帽子が似合うタイプの人

綿帽子は花嫁衣裳で最も格が高いものなので、着用するにあたっては決まりごともあります。

心配なことがあれば気軽に和婚スタイルのウェディングプランナーに相談してみましょう。

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