日本の結婚式の特徴|海外との文化の違いや伝統的な挙式スタイル・流れを紹介

投稿日:2024年5月31日 更新日:

「日本の結婚式の特徴は?」
「海外との違いはどんなところだろう」
「和婚はどんな感じ?衣装や式の流れが知りたい」

このような悩みにお答えしていきます。

日本には、海外のような教会式や伝統的な神前式など、さまざまな挙式スタイルがあります。中でも日本の伝統的な挙式は、海外の方にとってどんな衣装を着て、どんな流れで行われるのか気になるのではないでしょうか。

今回は、日本の結婚式について知りたい方に以下の内容を解説します。

  • 日本の結婚式の特徴・海外との違い
  • 日本で行われる結婚式のスタイル
  • 神前式の特徴

自分たちにとって最高の挙式スタイルを選ぶ際の参考にしてみてください。

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日本の結婚式の特徴とは?海外との違い・文化について解説

日本でおこなわれる結婚式の特徴について、4つの項目に分けて解説します。

  • 日本での結婚式にはおもに4つのスタイルがある
  • 日本では結婚式の前に結納や両家顔合わせがある
  • 日本では衣装レンタルが主流だが海外では購入が基本
  • 日本の挙式の時間は海外に比べると短い

1つずつ見てみましょう。

日本での結婚式にはおもに4つのスタイルがある

日本で執り行われる結婚式は、おもに4つのスタイルがあります。

  • 神前式
  • 仏前式
  • 人前式
  • 教会式

それぞれの特徴についてはのちほど解説しますが、日本ならではの挙式が神前式と仏前式。人前式は決まりのない自由なスタイルが特徴です。教会式は、海外で行われる結婚式と同じような衣装や流れで執り行うのが基本です。

日本では結婚式の前に結納や両家顔合わせがある

日本では、結婚式の前に両家の親が顔合わせをする「結納」という儀式があります。結納は平安時代から始まっていると言われる伝統的な儀式です。

近年は結納をしないカップルも増えていますが、両家顔合わせとして食事会などをおこなう方は多いです。

日本では衣装レンタルが主流だが海外では購入が基本

日本では、ウエディングドレスや白無垢など和装・洋装にかかわらず挙式の際の衣装をレンタルするのが主流です。

レンタルが始まったのは明治以降で、呉服屋が由来とされています。一方、海外では衣装をレンタルする文化はそれほど浸透しておらず、レンタル店も少なくなっています。

また、日本の結婚式では途中で衣装を替えることが多いですが、海外の場合は挙式から披露宴まで同じ衣装を着用する文化の国も多いです。

日本の挙式の時間は海外に比べると短い

日本の挙式は20~40分ほどが主流です。披露宴をおこなう場合は2時間ほど。

海外の場合、挙式は30分程度であるものの、披露宴は4~5時間ほどかけるケースもあります。

挙式や披露宴の長さは文化によって異なりますが、日本は比較的短時間で終わると言えます。

日本でおこなわれる結婚式の4つのスタイル

日本でおこなわれる4つの挙式スタイルについて、それぞれの特徴を紹介します。

  • 神前式
  • 仏前式
  • キリスト教式
  • 人前式

どんな違いがあるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

神前式

神様に結婚を誓う挙式スタイルが「神前式」です。神社や結婚式場の神殿で執り行うのが一般的。

神前式は日本の伝統的な挙式スタイルで、複数の儀式があります。衣装は白無垢や色打掛、紋付袴といった和装が基本です。

歴史や儀式の流れについては、のちほど詳しく解説します。

仏前式

仏教には「結婚すると来世まで連れ添う」という考え方があります。仏前式は仏教の教えに基づいたもので、先祖に結婚を報告し巡り合いに感謝します。

「念珠授与(ねんじゅじゅよ)」と呼ばれる、僧侶から新郎・新婦にそれぞれ念珠を授ける儀式が特徴的。神前式の「三婚の儀」(三三九度)と同じように、お神酒を飲み交わす「誓杯(せいはい)」もおこなわれます。

仏前式の衣装に決まりはありませんが、白無垢や羽織袴など和装をするのが一般的です。

仏前式の流れや神前式との詳しい違いについては、別記事「仏前結婚式の流れや費用をご紹介!神社結婚式と何が違うの?」にて解説しているので、ぜひご覧ください。

キリスト教式

キリスト教式は、日本で多くのカップルが選ぶ挙式スタイルで、チャペル式ともいいます。結婚式場やホテルなどのチャペルで挙式するのが一般的です。

一部の教会でも挙式は可能ですが、信徒でなければならないといった制限が設けられているケースが多いでしょう。

キリスト教式は「ウエディングドレスを着てバージンロードを歩きたい」「ステンドグラスが美しい会場で挙式したい」といった方に人気です。入場、賛美歌斉唱、聖書朗読、指輪交換など基本の流れがあり、時間は20~30分程度。

新婦は純白のウエディングドレス、新郎はタキシードを着用します。

人前式

人前式とは、神様に結婚を誓うのではなく家族や友人に証人になってもらうのが特徴の挙式スタイルです。決められたスタイルはなく、新郎新婦が演出や服装、場所などを自由に決められます。

宗派を気にする必要がないため、どんな方でも選びやすい結婚式と言えます。また、挙式にかける費用も抑えたり思う存分かけたりといった選択が可能。すべて自分たちで決める必要があるため準備は大変ですが、思い出に残る挙式が行えるでしょう。

人前式と神前式で迷う方は、別記事「神前式と人前式で迷う人へ!それぞれの違いやメリット・費用相場などを解説」をご覧ください。

日本の伝統的な結婚式「神前式」を紹介

日本の伝統的な挙式スタイルといえば「神前式」です。ここでは、より詳しく神前式について解説します。

  • 歴史
  • 執り行う場所
  • 流れ
  • 衣装

日本ならではの挙式をしたいと考える方は、ぜひチェックしてみてください。

歴史

神前式の始まりは、1900年の大正天皇のご成婚と言われています。

それまでは家庭で結婚式をおこなうのが一般的でしたが、大正天皇は宮中のご神前で婚儀を執り行います。その後、日比谷大神宮(現在の東京大神宮)で、一般向けに神前結婚式が始まり、全国に普及していきました。

神社での結婚式が主流でしたが、1923年の関東大震災をきっかけにホテルに神殿が作られるようになります。現在では、一部の神社やホテルの神殿で神前式ができるようになっています。

執り行う場所

神前式を執り行う場所は、神社の神殿またはホテルや結婚式場の神殿です。

より厳かな雰囲気の中で挙式したい方には、神社が人気です。神社で挙式すれば式のあとに訪れることができるので、思い出の場所に何度も出向くことができます。挙式可能な神社については「全国で神前式・神社結婚式が出来る神社一覧」にて確認できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ホテルや結婚式場の神殿は館内になるため、天候の心配をしなくていいのが良いところ。会場によって雰囲気が異なるため、気に入る場所を見つけるためにブライダルフェアに参加することをおすすめします。

流れ

神前式には儀式の基本の流れがあります。

  1. 参進の儀(さんしんのぎ):花嫁行列のこと
  2. 入場
  3. 修祓(しゅうばつ):お祓い
  4. 祝詞奏上(のりとそうじょう):斎主が2⼈の結婚を神様に報告する
  5. 三献(さんこん)の儀:お神酒を飲み交わす。「三三九度(さんさんくど)」ともいう
  6. 誓詞奉読(せいしほうどく):新郎新婦が夫婦の誓いを読み上げる
  7. ⽟串奉奠(たまぐしほうてん):玉串をお供えする
  8. 親族盃(しんぞくはい)の儀:親族がお神酒をいただく
  9. 斎主あいさつ:結婚の儀が無事に終わったことを報告する
  10. 退場

中には、指輪交換や神楽奉納(舞の奉納)などの儀式が入ることもあります。オプションとして追加できる儀式は、式場によって異なります。

衣装

神前式の衣装を新婦・新郎別に紹介します。

新婦

新婦の衣装は和装が基本です。代表的な和装は以下の3つ。

  • 白無垢:掛け下から羽織まですべて白い衣装で、古くから婚礼衣装として着用されている
  • 色打掛:さまざまな色や柄が入った打ち掛けを羽織るスタイル。現在では白無垢と同格とみなされている
  • 黒引き振り袖:江戸時代後期あたりから婚礼衣装として着用されるようになった。黒地におめでたい柄が描かれているのが特徴

白無垢で挙式して、披露宴は色打掛にお色直しするといった方法も選べます。髪型は「文金高島田」と呼ばれる日本髪で、綿帽子や角隠しを着用します。しかし、日本髪だけでなく洋髪も選択可能です。

洋髪を選べば、披露宴のお色直しにドレスを選ぶ際にも髪型を変えずに済みます。

新郎

新郎は、紋付羽織袴が基本です。黒い羽織に黒の縞柄または茶色の袴を合わせます。羽織は、羽二重で織られた「黒羽二重(くろはぶたえ)」が格式の高い衣装とされています。

やや格は下がりますが、黒以外の羽織の色紋付羽織袴を選ぶことも可能です。新婦と衣装の色を合わせたい場合におすすめです。

日本の結婚式は海外と文化が異なる部分が多い!伝統的な挙式スタイルもおすすめ

日本で執り行われる結婚式は、おもに神前式・仏前式・教会式・人前式の4つです。中でも日本の伝統的な挙式スタイルである神前式は、神社や式場の神殿などでおこなうもの。厳かな雰囲気の中で挙式できる特徴があります。

さまざまな挙式スタイルを比較して、自分たちにとってどの結婚式が最高なのか、後悔しないようにじっくり検討してみてください。

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