和装の結婚式にブーケを準備するべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。ウエディングドレスではブーケを持つイメージがありますが、白無垢や色打掛といった和装にもブーケを合わせる方が増えています。
和装の場合は、雰囲気に合うブーケを用意するのがおすすめです。しかし和装に合うブーケとはどんなものなのか、なかなかイメージが湧かない方も多いはず。
今回は、和装の結婚式のブーケに関して以下の内容を解説します。
- 和装にブーケは必要なのか
- おすすめのブーケ・花の種類
- ブーケを選ぶコツ
- 造花と生花のメリット・デメリット
和装の結婚式でブーケを取り入れるか迷っている方や、ブーケを取り入れて思い出に残る結婚式にしたいと考える方は、ぜひ参考にしてみてください。
和装の結婚式にブーケは必要?いらない?
結婚式でウエディングドレスを着用する場合、新婦はブーケを持つのが一般的です。諸説ありますが、ヨーロッパでは男性が女性にプロポーズをするときに向かう道中で花を摘んで花束を作り、愛の気持ちを伝えながら女性に渡していたことが由来とされています。
日本ではプロポーズするときに花束を渡す文化はないため、和装でブーケを持つ必要はありません。
しかし、和装にブーケを持つことでお色直しの入場や写真撮影をより華やかに演出してくれます。近年は、和装に合わせたブーケを持ちたいと考える新婦も多いようです。
和装におすすめのブーケの種類6つ
和装に合わせるブーケは、洋装のときと同様でも問題ありません。しかし、和装ならではのブーケがいくつかあります。
和装の雰囲気に似合うおすすめのブーケは以下の6つです。
- ボールブーケ
- つまみ細工ブーケ
- 水引ブーケ
- 扇子ブーケ
- クラッチブーケ
- バッグブーケ
どのようなブーケを合わせるかによって、着用時の印象が大きく変わります。それぞれの特徴を見てみましょう。
1.ボールブーケ
「ボールブーケ」は、色とりどりの花をボールのように丸くまとめたブーケです。ボールブーケにはリボンや紐が持ち手として付けられているのが特徴で、新婦は巾着のように持てます。
丸くコロンとしたフォルムが可愛らしく写真映えもするので、和装の結婚式でも人気です。
形は決まっているものの、使用する花や色によって雰囲気も大きく変わります。
関連記事:和装の結婚式におすすめのボールブーケとは?手作りする方法を解説
2.つまみ細工ブーケ
つまみ細工は、江戸時代から伝わる東京都指定の伝統工芸の技法です。和装に合わせる髪飾りとしても人気で、花や鳥などをモチーフにしたものがあります。
つまみ細工を、ブーケに取り入れたのが「つまみ細工ブーケ」です。
和の雰囲気を演出できるつまみ細工ブーケは、和装との相性抜群で近年注目を集めています。
3.水引ブーケ
ブーケに水引を合わせたものが「水引ブーケ」です。
水引は贈り物に使われる和紙で作られた紐のことで、結婚式のご祝儀でもよく用いられるため一度は目にしたことがある方も多いでしょう。
水引には「縁と縁を結ぶ」という意味があり、結婚式で使うアイテムとして縁起が良いといわれています。
水引ブーケは自分で作れますが、水引を一からから作るとなると高度な技術が必要です。自作が難しい場合は、プロの職人に依頼するのがいいかもしれませんね。
4.扇子ブーケ
扇子をベースに和装に合うように花や飾りを施したものが、扇子ブーケです。扇子は末広がりで縁起が良いといわれているため、結婚式に使用するアイテムとして適しています。
和装の色や柄に合わせて華やかにアレンジすれば、持ったときにも地味な印象にはなりません。
また、扇子ブーケは少ない材料で簡単に作れるので、好みのものを手作りしてもいいでしょう。
和装に似合う扇子ブーケについては、関連記事「和装に似合う扇子ブーケのおすすめデザイン6選!100均を活用した作り方も解説」にて紹介しているので、ぜひご覧ください。
5.クラッチブーケ
花の茎の部分を揃えてそのまま束ねただけのナチュラルなブーケが「クラッチブーケ」です。
一般的なブーケとは異なり、ブーケホルダーや水を含ませたスポンジは使用しないため、重さが気にならないといったメリットがあります。
また、クラッチブーケはワイヤーを使わずに作れるので、ブーケトスを行うときにも安全です。
他のブーケと比べると比較的簡単に作れるため、クラッチブーケを自作する新婦も多いようですね。
6.バッグブーケ
片手で持てるパーティーバッグのようなデザインのブーケが「バッグブーケ」です。
花だけではなくパールやリボンで装飾できるので、自由にアレンジを効かせたい方に適しています。花の種類や色の選び方で、印象が大きく変わるのが特徴です。
ただし、バッグブーケは洋装に合わせることが多いアイテムであり、和装と似合わないデザインのものを選ぶとブーケだけが浮いてしまいます。
和装にうまく馴染むバッグブーケを選びましょう。
和装ブーケに適した花の種類6選
和装に合わせるブーケは自分で作れるものも多いので、思い出作りに自作したい新婦もいるでしょう。
和装のブーケを作るときに使用される花の種類には、次のようなものがあります。
- ピンポンマム
- 胡蝶蘭
- バラ
- かすみ草
- カラー
- カサブランカ
花の種類と合わせて花言葉も紹介するため、花を選ぶときの参考にしてみてはいかがでしょうか。
1.ピンポンマム
ピンポンマムは、ピンポン球のような丸いシルエットが特徴的な花です。ピンポンマムは菊の仲間で「君を愛する」「真実」「私を信じて」といった花言葉があります。
このようにロマンティックな花言葉があるピンポンマムは、結婚式でもとても人気のある花です。
色展開も豊富なので、ブーケに使えば華やかな印象に仕上げられます。
2.胡蝶蘭
高貴で洗練されたイメージがある胡蝶蘭は、結婚式でよく使用される花です。蝶が舞うように花を咲かせることから、胡蝶蘭という名前が付いたといわれています。
胡蝶蘭の花言葉は、「純粋」や「幸福が舞い込んでくる」「あなたを愛しています」です。
胡蝶蘭は一年を通して購入できるため、季節を問わず選べるのもうれしいポイントです。
3.バラ
バラは、結婚式のブーケだけでなく、テーブル装花としても使われています。
プロポーズするときにもバラが使われることが多く、愛の象徴ともいわれています。
また、バラは色味で花言葉が異なるのも特徴です。
例えば、赤いバラは「情熱」「愛情」「あなたを愛します」などで、白色のバラには、「思想相愛」「約束を守る」「清純」などの花言葉があります。
ボールブーケやクラッチブーケなど、さまざまなブーケと合わせやすいのも魅力です。
4.かすみ草
かすみ草は素朴で柔らかい印象があり、ブーケにもよく使用される花です。花言葉は「清らかな心」。脇役的な存在ですが、かすみ草があるブーケとないブーケでは印象が変わります。
和装にブーケを持ったときに、可愛らしい印象に仕上げたいならかすみ草を使うのがいいでしょう。
単体でかすみ草を使用したいなら、丸いシルエットが可愛いボールブーケがおすすめです。
5.カラー
カラーは、凛とした姿が特徴的な花です。長い茎が印象的で、背の高い花の形を生かして制作するアームブーケに適しています。
花言葉は、「乙女のしとやかさ」「壮大な美」「清浄」「情熱」などです。
少ない本数でもインパクトがあり、洗練されたイメージの着物にマッチします。
カラーはさまざまな色味がありますが、純白のカラーにサテンのリボンを巻くスタイルが人気です。
6.カサブランカ
ユリの女王と称されるカサブランカは、結婚式にぴったりの花です。カサブランカの花言葉には「高貴」「純粋」「壮大な美しさ」「雄大な愛」などがあります。
優雅な花であり、持っているだけでプリンセスの気分を味わえるのも魅力です。カサブランカは茎が長いため、アームブーケによく用いられています。
和装ブーケを選ぶ際の3つのコツ
和装に合わせやすいブーケはいくつかあります。その中から最適なブーケを選ぶ3つのコツを紹介します。
- 衣装の色に合わせる
- 衣装と同化しないカラーを選ぶ
- 和装の柄や季節感と合わせる
1つずつ見てみましょう。
1.衣装の色に合わせる
衣装の色に合わせると、ブーケだけが浮いてしまうことがありません。
たとえば色打掛を着用するなら、その中でポイントとなるカラーとブーケを合わせるといいでしょう。
ポイントとなる色と合わせることで、衣装とブーケの両方が映える組み合わせが完成します。
2.衣装と同化しないカラーを選ぶ
ブーケは、和装を引き立たせるために持つものです。衣装と同化すると、どちらも目立たなくなってしまうので注意が必要です。
特に、衣装に多く使われている色をブーケに使うと同化しやすくなってしまいます。近くで見るだけでは気づかないこともあるので、全体を見て最適なブーケの色を選ぶのがおすすめです。
3.和装の柄や季節感と合わせる
柄の入った和装を選ぶ場合は、柄とブーケの花の形を合わせるとマッチします。たとえばユリがモチーフになった和装なら、ブーケにもユリやカサブランカ(ユリの一種)を取り入れるといった感じです。
また、和装の柄は季節をあらわすものが多いため、ブーケの花も季節を合わせるのがおすすめです。
和装ブーケは生花?造花?それぞれのメリット・デメリット
和装ブーケの花は、生花と造花という選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを確認した上で、どちらを選ぶか決めるといいでしょう。
生花のメリット
生花には、造花では出せないみずみずしさや自然な香り、質感などがあります。
きれいな状態を保てる時間が短いからこそ、特別感を演出できます。いくら精巧な造花であっても、生花のような繊細さは出せないでしょう。
生花のデメリット
生花は時間が経つとしおれてしまうのが難点です。たとえば前撮りと挙式で同じブーケを持ちたいと思っても、使い回しは難しいため作り直さなければなりません。
また、造花のブーケに比べると価格が高いのもデメリットのひとつ。予算に余裕がない方は、造花のほうが費用を抑えられます。
造花のメリット
造花を選ぶメリットはいくつかあります。
- 価格を抑えられる
- 繰り返し使用できる
- デザインの選択肢が多い
- 軽くて持ちやすい
- いつまでも飾っておける
どうしても生花にこだわりたいという方でなければ、造花のブーケのほうが扱いやすいでしょう。
造花のデメリット
造花ブーケのデメリットは、生花の香りやみずみずしさを表現できないことです。また生花に比べて安いとはいえ、かけるコストによって品質に大きな差が出ます。
ブーケはレンタルできるところもあるので、式場や前撮りする写真店などにどんなものが用意されているのか見てみるといいでしょう。
なお、自分で持ち込みする場合は別料金がかかる可能性があるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
まとめ:和装に合わせて好きなブーケを用意しよう!
洋装のときに持つイメージが強いブーケですが、和装にも合います。ブーケの形や花の種類、色などでイメージが大きく変わるので、衣装にマッチするものを選ぶことが大切です。
和装ブーケは自分で作ることもできますが、仕上がりが心配ならプロに任せるのがおすすめです。和装を引き立てるブーケを選んで、コーディネートを楽しんでみてください。
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