和装の結婚式に使う小物8選を紹介!着付けに必要な小物や衣装別の選び方も解説

投稿日:2023年11月28日 更新日:

和装の結婚式では、洋装に比べてさまざまな小物を使います。身につける小物はただのアクセサリーというわけではなく、それぞれ意味が込められています。

具体的に、どのような種類の和装小物があるのか気になりますよね。

そこで今回は、和装の結婚式で使われる主な小物を紹介します。小物の選び方のポイントも解説するので、併せて参考にしてみてください。

 

 

 

結婚式に使用する和装小物の役割

和装小物とは、江戸時代の女性が実際に使用していたアイテムを簡略化したものです。結婚式に使用する和装小物は、和の雰囲気を演出してくれます。

単なる飾りとして用いるだけではなく、和装小物にはそれぞれ意味が込められています。身につけることで、結婚することに対してより身が引き締まるでしょう。

また、前撮りやフォトウエディングの際に小物を活用すると、素敵な写真に仕上がります。

和装の結婚式を挙げるために、小物は重要なアイテムです。

和装の結婚式に使う小物の主な種類8つ

和装小物の主な種類は、以下の8つです。

  1. 髪飾り
  2. 草履(ぞうり)
  3. 帯締め(おびじめ)
  4. 抱帯(かかえおび)
  5. 帯揚げ(おびあげ)
  6. 懐剣(かいけん)
  7. 筥迫(はこせこ)
  8. 末広(すえひろ)

小物にはそれぞれ意味が込められています。1つずつ見てみましょう。

1.髪飾り

髪飾りには、以下の4種類があります。

  • 簪(かんざし)・笄(こうがい)
  • 角隠し
  • 綿帽子

簪(かんざし)と笄(こうがい)

簪(かんざし)は、束ねた髪を固定する際に使用する小物です。一方、笄(こうがい)はマゲを束ねる際に使用します。

簪と笄は先が尖っていることから、魔除けの意味が込められています。

簪と笄は色やデザインが豊富であるため、好みに合わせて選びやすいでしょう。衣装に合わせた色柄や素材を選ぶのもおすすめです。

角隠し

角隠しとは、頭に被る帯状の白い布のことです。白無垢だけではなく、色打掛といった着物で結婚式を挙げるときにも使用できます。

角隠しには「怒りや嫉妬を隠して、良い妻でいる」との意味が込められています。

角隠しを用いると髪型や簪などが見えるので、髪飾りにこだわる方におすすめです。

綿帽子


綿帽子とは、頭をすっぽりと覆い隠す白い布のことです。角隠しとは異なり、白無垢のときのみ使用するのが基本であり、髪型や簪などは見えないのが特徴です。

綿帽子には「挙式が終わるまで、新郎以外に顔を見せない」といった奥ゆかしい気持ちが込められています。

そのため、白無垢を着る際に角隠しと綿帽子のどちらを着用するか迷った場合は、込められた意味で決めるのもひとつの方法です。

なお、和装結婚式でのヘアスタイルにお悩みの人は、以下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

>>白無垢に合う洋髪スタイル6選!おすすめの髪飾りや注意したいこと - 和婚のいろは

>>色打掛に似合う髪型は?参考にしたい前髪なしヘアアレンジ集8選 - 和婚のいろは

2.草履(ぞうり)

草履は、足元を飾るのに必要不可欠の小物です。結婚式で履く草履はかかとのあるタイプを選ぶことが多いので、新郎との身長差を考慮して選ぶといいでしょう。

かかとが高い草履は歩きにくくなるため、着用する場合には注意が必要です。

草履の色は白無垢であれば白色を、引き振袖や色打掛であれば金色を選ぶなど、衣装の色に合わせて選択します。

3.帯締め(おびじめ)

帯締めとは、帯の真ん中あたりを締める紐のことです。帯締めは結婚式以外でも使用する小物ではあるものの、結婚式の衣装では綿の詰まった「丸ぐけ」という帯締めを使うのが一般的です。

帯締めには「永遠に続く幸せ」という意味が込められており、末長い幸せを願う結婚式には欠かせない小物であるといえるでしょう。

いろいろなカラーがあるため、衣装に合った帯締めを選びます。

4.抱帯(かかえおび)

抱帯とは、帯の下部を締めるために使用する細い帯のことです。

階級の高い女性は裾の長い着物を身に付けており、外出時に引きずらないようにたくし上げるために抱帯を活用していました。

長い裾をたくし上げたことで動きやすくなったことから、「自由」との意味が込められています。

現代の抱帯は、花嫁衣装の装飾品としてのみ使用されており、帯の色に合わせて選ぶのが一般的です。

5.帯揚げ(おびあげ)

帯揚げとは、帯の形を作る土台として利用する帯枕の紐を包み隠す布のことです。背中から回して前で結ぶことから、「しょい揚げ」や「せおい揚げ」と呼ばれることもあります。

帯揚げは鹿の子絞り(かのこしぼり)と呼ばれる方法で作られたものがあり、「子孫繁栄」「子宝に恵まれる」といった意味が込められています。

帯締めは帯の上から見えるため、帯や帯締めと合うデザインのものを選びましょう。

6.懐剣(かいけん)

懐剣とは布製の袋に入れた短剣のことで、左側の帯に挿して飾る小物です。

もともとは武家の女性が護身用に持っていたことから、「自分の身は自分で守る」「一度嫁いだら帰らない」といった意味が込められています。

つまり、妻となる覚悟を表現するための小物であるといえるでしょう。

懐剣にもさまざまな色柄があるため、衣装に合わせて選ぶのがおすすめです。

7.筥迫(はこせこ)

筥迫とは、身だしなみを整える際に使用する白粉や紅筆などを収納する箱状の小物です。

現代でいう化粧ポーチのようなもので、胸元に差し込んで利用します。筥迫には「身だしなみに気を付けて、いつまでも女性として美しく」という意味が込められています。

筥迫も、他の小物と同様に衣装の色に合わせて選びましょう。

なお、白無垢を着用する場合は白色の筥迫を利用するのが一般的でしたが、色味のある筥迫を選んでアクセントにする人も増えています。

8.末広(すえひろ)

末広とは扇子のことで、帯に挿して利用する小物です。片側が金色、反対側は銀色になっているのが特徴です。末広には「末広がりの幸せが続きますように」との意味が込められています。

末広を広げて使用するのはマナー違反とされており、手に持つ場合であっても閉じておきましょう。

末広の房飾り(タッセル)は、衣装の色に合わせて選ぶのがおすすめです。

和装の結婚式で着付けに必要な小物7つ

和装の結婚式をする際は、目に見える小物だけでなく見えない小物もいろいろと必要になります。ここでは、おもに使用する小物を7つ紹介します。

  1. 肌襦袢(はだじゅばん)
  2. 長襦袢(ながじゅばん)
  3. 伊達締め(だてじめ)
  4. 腰紐(こしひも)
  5. 帯板(おびいた)
  6. 帯枕(おびまくら)
  7. 足袋(たび)

なお、小物によっては自分で用意しなければならないこともあります。それぞれどんな役割なのか見てみましょう。

1.肌襦袢(はだじゅばん)

肌襦袢は、肌が着物に触れて汚れないようにするために着用する下着の役割を果たします。肌襦袢を先に着ることで、汗や皮脂から着物を守ります。

肌に直接当たるため、刺激の少ない絹や木綿といった生地を選ぶのが基本です。

2.長襦袢(ながじゅばん)

長襦袢は、肌襦袢の上に着用するものです。半襟と衿芯を入れて衿元を飾る役割を果たします。

また、着物が気崩れるのを防いだり、裾のすべりをよくしたりする役割も。肌ざわりの良さはもちろん、デザインで選ぶのもいいでしょう。

3.伊達締め(だてじめ)

伊達締めは10~15cmほどの幅がある紐で、長襦袢や着物の前合わせを固定したり、衿が浮くのを抑えたりする役目があります。

きちんと固定するためには、長さが2m以上は必要です。長襦袢用と着物用に合計2本の伊達締めを使います。

4.腰紐(こしひも)

着物の丈を決めて締める紐が腰紐です。必要な腰紐の数はその人の体型や着付けをする人のやり方によって異なり、5~6本必要になることもあります。

腰紐の素材は正絹やウール、ゴム製などさまざまな種類があります。使いやすさや季節などに合わせて選ぶといいでしょう。

5.帯板(おびいた)

帯板は、帯の前面に入れてシワを防ぐ役割があり「前板」と呼ばれることもあります。もともとはダンボールや厚紙を使っていましたが、専用の小物として帯板が使われるようになりました。

長さや幅、板の硬さなどさまざまな種類があります。どんな種類を用意したらいいのか迷ったら、着付けをしてくれる方に相談するといいでしょう。

6.帯枕(おびまくら)

帯枕は、帯の形が崩れるのを防ぐ役割があり、帯揚げに包んで使うのが一般的です。

華やかにするなら、厚みのある帯枕を選ぶといいでしょう。控えめにしたい方は薄く平たい帯枕を用います。

7.足袋(たび)

結婚式で着用する足袋は、白色が基本です。さまざまな素材があり、正絹や綿の足袋が一般的。

足にきちんと合うサイズを選ぶと、見た目もきれいです。履き慣れていない人は、ストレッチ足袋を選ぶといいでしょう。

衣装別|和装結婚式に使う小物の選び方

和装の結婚式に使う小物には、さまざまなデザインがあります。好みのものを選ぶのが一番ですが、迷ってしまう方に選び方のポイントを紹介します。

  1. 白無垢|白が基本だが赤やゴールドもOK
  2. 色打掛|衣装に負けない華やかなものがおすすめ
  3. 引き振袖|好みに合わせて自由自在に

1つずつ見てみましょう。

白無垢|白が基本だが赤やゴールドもOK

白無垢には、白い小物を合わせるのが一般的です。すべて白で統一することにより、清楚な雰囲気になります。

なお、差し色として赤やゴールドの小物を選ぶのもおすすめです。白がベースなので、どんな色の小物を合わせてもいいアクセントになります。

色打掛|衣装に負けない華やかなものがおすすめ

色打掛はカラフルな衣装が多いので、同じような色を合わせると全体的にまとまります。衣装にまけない華やかな小物もいいでしょう。

ただし、色打掛と小物、どちらも主張が強いとまとまりがなくなってしまいます。どちらを際立たせたいのかを決めて、ケンカしないような組み合わせを選ぶのがおすすめです。

引き振袖|好みに合わせて自由自在に

引き振袖は、色打掛に比べるとシンプルなデザインのものが多くなっています。華やかな印象にしたいなら、小物はやや派手目のものを選ぶのがおすすめ。

落ち着いた雰囲気にしたいなら、あえて落ち着いた色合いの小物を選んでもいいでしょう。

和装の前撮りには、その他さまざまな小物を取り入れてオリジナルの写真を残すことができます。

どんな小物を使うのがいいのか迷う方は、関連記事「和装の前撮りにおすすめの小物18選!100均の材料を使った手作り小物も紹介」にて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

まとめ:和装小物にもこだわって素敵な結婚式を

和装には小物が必須です。飾りとしてだけではなく、それぞれに意味が込められています。

和装小物は、着用する衣装に合わせていいアクセントになるデザインを選ぶのがおすすめです。いろいろな小物を合わせてみて、最もお気に入りのスタイルになるものを選んでみてください。

和婚スタイルでは、48,800円から神前式や神社結婚式を行えます。

神社挙式のプロが提案はもちろん、小物に関する疑問も解決してくれるでしょう。

無料相談会も実施しているため、和装小物にお悩みの人は一度参加してみるのはいかがでしょうか。

 

 

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