白無垢を着用する際、どのような文金高島田にするか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、白無垢に似合う文金高島田の種類やかつらを選ぶポイントをご紹介します。
アレンジ方法も紹介するため、白無垢の髪型選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
白無垢で定番の文金高島田とは日本髪スタイルのこと
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)とは昔から花嫁の定番として選ばれた日本髪スタイルのことです。
島田まげという高い位置に結われたまげが特徴的で、白無垢といえば文金高島田と言われるほど代表的な髪型です。
しかし、なんとなく髪型を見たことはあっても、「文金高島田」という言葉を知らなかったという人もいるのではないでしょうか?
早速、文金高島田の歴史や部位について知っていきましょう。
文金高島田の歴史
文金高島田の歴史は江戸時代から始まりました。
もともとは女性ではなく、男性が高い位置で結った「文金風」のまげがきっかけとなっています。
文金とは江戸時代中期に出回っていた貨幣を集めて潰し、新たに作った貨幣のことです。
高く結ったまげが上品で凛としていることから、次第に女性にも広まっていきました。
現在のような文金高島田として広まっていったのは明治時代以降と言われています。
文金高島田の部位
文金高島田には結っている場所ごとに、それぞれ正式名称が存在します。
正面から見たときの「前髪」と頭の上の「まげ」によって立体感を出しています。
文金高島田は「まげ」が高いのが特徴的で、左右の「鬢(びん)」も合わさって華やかさを演出しているのが特徴です。
横から見ると、正面から見た際の「前髪」と左右の「鬢(びん)」「まげ」だけでなく、後ろには「髱(たぼ)」があります。
文金高島田が完成するまでの順番は、「根(ね)」「髱(たぼ)」「右鬢(みぎびん)」「左鬢(ひだりびん)」「前髪(まえがみ)」「まげ」です。
頭の後ろから横、前、上の順番にできあがっていきます。
文金高島田の種類
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)は地毛が短いとできないのではないかと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、ショートヘアでも立派な文金高島田ができあがります。
文金高島田には3つの種類があります。
文金高島田の種類
- 全かつら
- 半かつら
- 地毛結い
それぞれの文金高島田を紹介しますので、自分の髪の長さに合わせて、かつらを使用するかどうか判断しましょう。
全かつら
ショートカットでも文金高島田にしたい!という人は全かつらがおすすめです。
地毛は一切使わないため、どんなに短い髪の毛でも素敵な文金高島田が完成します。
自分の頭の大きさや形に合わせて作られるため、フィット感も良いのが特徴です。
文金高島田=ロングヘアーというわけではありません。
実際はどのような髪の長さの人でも実現できる髪型なので、ぜひ挑戦してみましょう。
半かつら
全かつらとは違い、顔周りのみ地毛を使用し、主に「まげ」の部分にかつらを使用して補います。
そのため、かつらと地毛の境目が馴染みやすく、自然な仕上がりになるのが特徴です。
顔の形が気になるのでカバーするために地毛も使いたい、かつら感を出さずにナチュラルな雰囲気にしたいという人は半かつらも試着してみてください。
地毛結い
かつらは使用せずに地毛のみで結う方法もあります。
一生に一度の結婚式、地毛で結いたいという人も多いです。
地毛の長さは最低でも鎖骨まで必要ですが、胸や肩甲骨まであるとより良くなります。
髪の長さが胸のあたりまであれば、「まげ」の部分のみつけ毛で作ることも可能です。
文金高島田=ロングヘアーをイメージしている人も多いですが、意外とセミロングの人でも地毛で結うことができます。
かつらを選ぶ4つのポイント
地毛で文金高島田(ぶんきんたかしまだ)ができそうにないと悩んでいる人はいませんか?
また、広いおでこを隠すなどして、自分のイメージどおりにしたいという人もいるのではないでしょうか。
そのような場合はぜひかつらを使用してみてください。
しかし、どのかつらでも良いというわけではありません。
かつらを選ぶときに注意するポイントは4つあります。
かつらを選ぶときに注意する4つのポイント
- 自分に合った大きさを選ぶ
- 自分に似合う色を選ぶ
- 顔に合わせて形を選ぶ
- フィットしているか確認する
本番当日、装着した際に違和感が出ないよう、事前準備は入念に確認しておくことが大切です。
では、それぞれの注意点を確認していきましょう。
1.自分に合った大きさを選ぶ
かつらはただ頭に被せれば良いというわけではありません。
自分に合った大きさのかつらかどうか確認をしましょう。
大きさが合っていない場合、少し頭を動かしただけでずれてしまったり、頭痛がしたりします。
せっかくの結婚式にかつらが気になっていては楽しめません。
全かつらの場合は、地毛がはみ出してもいけないので、必ず事前に試着をして確認してください。
2.自分に似合う色を選ぶ
文金高島田の髪色は黒しかないと思っている人もいるのではないでしょうか。
和装=黒と思いがちですが、実は茶色などの用意もあります。
黒髪が似合わない、明るい雰囲気にしたい、着物に似合う色にしたいという人は自分に似合う色を選びましょう。
黒ければ良いというわけではありませんので、自分に似合う色をぜひ見つけてください。
3.顔に合わせて形を選ぶ
顔の形は人によって違ってきます。
そのため、顔に合わせてかつらの形を選ぶことも大切です。
しもぶくれや面長が気になる人は、かつらの「鬢(びん)」の厚みや長さを調整して顔全体のバランスを整えましょう。
額が狭いという人は、地毛とかつらが馴染んで自然になる半かつらを選ぶと良いです。
半かつらは調整がしやすいため、ぜひスタイリストと一緒に決めてください。
4.フィットしているか確認する
試着時にはかつらのフィット感も入念に確かめましょう。
普段つけないものをつけて結婚式を行うため、さらに緊張感も高まります。
そのような状態でかつらが気になり、式に集中できないのはもったいないですよね。
「顔の中心が合っているか」「こめかみ部分から地毛が出ていないか」などに気をつけてチェックしましょう。
また、かつらの調整後に地毛をカットするのは好ましくありません。
地毛の量や長さによってフィット感は変わってくるので、結婚式後まではそのままでいましょう。
やむを得ず地毛をカットした場合は、再度フィット感を確認することをおすすめします。
文金高島田のアレンジ方法4つ
格式高い日本髪スタイルの文金高島田(ぶんきんたかしまだ)ですが、もっと可愛くしたい、もっとかっこよくしたいと思う人もいるのではないでしょうか?
しかし、どのようにアレンジすれば良いかわからないですよね。
そこで今回は文金高島田のアレンジ方法について4つご紹介します。
文金高島田のアレンジ方法
- 綿帽子
- 角隠し
- 尾長(おなが)
- 簪(かんざし)
それぞれ特徴的なものなので、同じ髪型でも雰囲気を変えることができます。
では早速詳細を見ていきましょう。
1.綿帽子
白無垢のみにつけることができるアイテムが綿帽子です。
最初は防寒のためにつけられていましたが、最近は顔を隠し、奥ゆかさを感じられるような雰囲気を出すためにつけるようになりました。
洋装でいうウエディングベールのようなものです。
簡単に取り外しができるため、アレンジしやすいもののひとつとして人気になっています。
最近では裏地が全て赤く染まった綿帽子や裾部分のみ赤いラインが入った綿帽子も人気です。
赤色が白無垢のアクセントになり、全体的に引き締まった印象を感じられます。
綿帽子が似合う顔が気になる方はこちらをご覧ください。
2.角隠し
白無垢、色打掛どちらにも使えるアイテムが角隠しです。
帯状の布を使って前髪を覆い、「まげ」の部分でしっかりと留めるものです。
角隠しは夫に怒りや嫉妬の角を隠して、純粋な気持ちでお嫁に行くという意味が込められています。
また、角隠しは簪(かんざし)との相性も抜群で、どちらも一緒に使用する場合が多いです。
綿帽子のようなふんわりとした甘い可愛さではなく、凛とした格式の高さが溢れるアレンジができます。
白無垢だけでなく、色打掛に合わせる角隠しについて気になる方はこちらをご覧ください。
3.尾長(おなが)
束ねた髪が「まげ」から後に垂れ下がったものを尾長(おなが)といいます。
文金高島田が始まった江戸時代では、武家のお姫様のみが許されていました。
白無垢といえば綿帽子や角隠しが王道ですが、もっと派手にしたい!という人はぜひ挑戦してみてください。
白無垢だけでなく、色打掛にも似合うアレンジのひとつになっています。
4.簪(かんざし)
髪に挿すかんざしは、お守りや魔除けの効果があったと言われています。
しかし、最近はファッションの一つとして広まっており、気軽に白無垢の雰囲気を変えてくれるようになりました。
簪を挿す場所によって名前が変わり、結婚式で使われるのは主に4箇所です。
簪の名前
- 櫛(くし)
- 前挿(まえざし)
- 中挿(なかざし)
- 後挿(あとざし)
簪は白に揃えて凛とした姿を残したいという人もいます。
一方で鼈甲(べっこう)を挿し、格式の高さを表すこともできます。
簪の材料などにも注目し、自分だけの素敵な結婚式を作り上げていきましょう。
まとめ:白無垢に合う文金高島田に迷うなら無料相談会に参加しよう!
この記事では、白無垢に映える文金高島田(ぶんきんたかしまだ)の選び方やアレンジ方法についてご紹介しました。
ポイントとしては、以下のとおりです。
選び方やアレンジ方法のまとめ
- 文金高島田とは江戸時代から伝わる日本髪スタイルのこと
- 文金高島田のかつらは3種類あり、ショートヘアでもできる
- 自分に合う形や色、フィット感を確認する
- ノーマルな文金高島田に綿帽子や角隠しなどアレンジして雰囲気を変える
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きっと思い出に残る結婚式になりますよ!