「宇佐神宮」大分・朱色の国宝神社で格式高く神聖な和婚挙式

投稿日:2019年9月18日 更新日:

宇佐神宮、別名「宇佐八幡宮」は全国に4万社以上ある八幡宮の総本宮で、京都の岩清水八幡宮、福岡にある箱崎宮(または鎌倉の鶴岡八幡宮)と並び、日本三大八幡宮のひとつに数えられています。初詣時期には40万人以上、年間では150万人以上の参拝者が訪れており、大分の観光スポットとしても知られています。

大分県の北部にある国東半島の付け根に位置する御許山の麓に鎮座する宇佐神宮。
山頂にある上宮と山麓にある下宮から成り、その周囲に社殿が広がっています。
一之御殿に八幡大神(応神天皇)、二之御殿に比売大神、三之御殿に神功皇后をお祀りしており、725年(神亀2年)に創建されたと言われています。
八幡造という建築様式である本殿は昭和27年11月に、孔雀文磬(くじゃくもんけい)と呼ばれる仏具は昭和28年3月にそれぞれ国宝に指定され、境内にある宝物館にはその他多数の重要文化財を収蔵しています。

 

橋を渡ると見える神域

八幡宮の総本宮である宇佐神宮。
多くのお店で賑わう宇佐神宮仲見世通りを進むと、朱色の鳥居が迎えてくれました。仲見世通りについては後ほど。

この鳥居は宇佐古来の形式を持つことで有名で、上部の笠木・島木の部分が強く反っており、額や額束がないのが特徴です。境内にある鳥居はこの形式にならってつくられています。

鳥居をくぐって最初に見えてくるのは意外なことに蒸気機関車。
この26号蒸気機関車(クラウス号)は県の有形文化財に指定されています。
明治24年のドイツ製で、九州鉄道での活躍を経て、昭和23年から昭和40年まで宇佐駅と宇佐神宮を結ぶ宇佐参宮鉄道で親しまれていました。

境内への入り口には寄藻川に架かる御神橋があります。美しい朱色で、独特なデザインをしていますね。木々の間から橋が伸びており、”神域への入り口”という雰囲気を醸し出していました。

東京ドーム約13個分の自然あふれる境内へ

宇佐神宮はとにかく広大で、約60万平方メートルの敷地を有しており、東京ドーム約13個分だそうです!神聖な空気を感じながら境内をのんびり散策できます。

大鳥居を抜けて表参道を進むと、宇佐神宮宝物館が見えてきます。
ここには県内にある三つの国宝のうちの一つ、孔雀文磬(くじゃくもんけい)と呼ばれる仏具をはじめ、多数の重要文化財が収蔵されています。お立ち寄りの際は一度見てみてはいかがでしょうか。

能舞台の周りを囲っている池には美しい原始蓮が咲いていました。見ごろは7月上旬から8月上旬。
古事記の歌の中にも登場しており、2000年以上前から変わらぬ姿で咲き続けているといわれています。

池のほとりにはのんびりと過ごす鴨や鯉の姿も。

境内の西に位置するのはレインコートのようなものを羽織った可愛らしい「願掛け地蔵」。
”一生一度”とかかれたお札がおかれており、誰にも見られずにお願い事をすると願いが叶うとされています。人が少ない時にこっそりとお願いをしてみましょう!

同じく境内の西には「呉橋(くれはし)」と呼ばれる橋があります。
社殿同様、檜皮葺(ひわだぶき)で作られており、その名前の由来は呉の国の人が架けたという伝承から。こちらも県の文化財に指定されています。

手水舎も朱塗りで統一されています。その水盤は山口県徳山の御影石を使用しており、重さはなんと24トン。国産御影石では国内最大を誇るそうで、八幡宮の総本宮に相応しい居姿をしています。

国宝である本殿が鎮座する「上宮」へ

手水舎で身を清め、先へ進むと上宮、下宮へ向かう分かれ道があります。

上宮へ向かう道は鬱蒼と生い茂る木々に囲まれており、まさに”神域”といった雰囲気がより一層伝わってきます。

鮮やかな朱塗りの宇佐神宮本殿。格式高く、荘厳な姿は国宝と呼ぶべき偉容を誇っています。
古くより皇室の崇敬を受けているほか、その参拝方法は一般とは異なり、二拝四拍手一拝の作法で参拝します。この参拝方法は日本の神社では宇佐神宮と出雲大社しかないそうです。
境内にはパワースポットが多数点在しており、一之御殿で仕事運や金運、二之御殿と三之御殿では縁結びや安産、子育てのご利益が得られるそうです。
また、左の一之御殿、中央の二之御殿、右の三之御殿の順番で参拝をしましょう。

本殿の横には樹齢約800年を数えるご神木の大楠が佇んでいました。
触れるとご利益を授かれるそうで、「EXILE」のUSA(うさ)さんが訪れた際にアルバムのミリオンセラーを祈願し、その後大ヒットを記録したとの逸話があり、話題を呼んでいるパワースポットになっています。

「下宮」参らにゃ片参り

上宮より少し下った先に下宮はあります。

道中には深緑に映える朱塗りの道が続きます。

810~824年頃に創建された下宮。
上宮は国家の神、下宮は民衆の神として、古来より人々の信仰の対象とされ、
下宮では主に農業・漁業へのお守りとして崇敬、祈願が行われていました。
こちらも上宮と同じく、左の一之御殿、中央の二之御殿、右の三之御殿の順番で参拝をしましょう。
「下宮参らにゃ片参り」ともいわれており、訪れた際は上宮、下宮の両方に是非参拝を!

御朱印

おすすめの周辺スポット

お参りの後は周辺の仲見世へ。

今回は宇佐市名物の「味一ねぎ」をたっぷりと使用した「ねぎ焼き」をご紹介。

お好み焼きのように鉄板で焼き、その中身には1枚につき15本分のねぎを使用しているそうです!

食欲をそそるソース香りと甘いねぎのシャキシャキ食感を楽しめます。

結婚式情報


宇佐神宮(うさじんぐう)

格式高い国宝本殿での神聖な結婚式

■開門時間
【4月~9月】5時30分~19時
【10月~3月】6時~19時※正月期間中を除く

■祈願受付
9時~16時(毎日)

■交通アクセス
<車>
・東九州自動車道
「宇佐IC」から国道10号線(別府方面)へ約6キロ(約15分)

<電車>
・JR日豊本線「宇佐駅」下車後バス・タクシーをご利用ください。
(中津方面へ約4キロ)(約10分)

バスをご利用の場合
・「四日市方面バス」に乗車、「宇佐八幡バス停」下車

 

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